2011.10.08
土曜日・日曜日のみ通学して、化学分析の知識・技術を修得し、また平日の学科・コースと同様に卒業も可能(卒業時に取得できる資格も取得可能)な化学分析コース。このコースは、定員20名の少人数制で、キャリアアップやスキルアップ、国家資格の取得、転職などを目的とした社会人や大学生が通学しています。
今日は1年生・2年生ともに珍しく授業のみの一日、私が担当する授業もなかったので、学生と過ごした時間は昼休みのみでした。昼休みには、以前のブログで紹介しましたように、授業・実験で分からなかった内容を気軽に質問して解決する「特別基礎質問講座」が実施されています。
その横で、パソコンに向かう1年生のT君、一体何をしているのでしょうか。
今までに行った実験について、操作の内容や、その際の注意事項等がすぐに思い出せるように図式化しているようです。また、どのような結果が得られたのかも写真で記録に残しています。
これは、以前のブログでT君が実験中に写真を撮影していた、定性分析(その中に何が含まれているのかを調べる)実験の操作と記録です。
正直に驚きました。このまま、テキストになるのでは?と思える完成度の高さ!T君に、ここまでしっかりと記録を残す目的を聞いてみました。
『もちろん、学校の実技試験対策という目的もあります。その他には、職場の後輩や部下たちが、化学分析技能士の資格取得に挑戦する際の教本になればと思っています。頭に思い描ける実験結果も、色などは言葉や文字で表現しにくいものですから、写真に残しています。』と語ってくれました。
百聞は一見にしかず!限りなく理想に近い実験記録を拝見し、教える立場の私も、身の引き締まる思いがした一時でした。
by あずみ