2011.10.18
生命バイオ分析学科の卒業研究についてはこれまでもこのせんせのブログでご紹介してきましたように、多種多様な研究があります。
一方、医療からだ高度分析学科は4年制であるため、2年生の今の時期は卒業研究は行わず、「課題研究」を行います。
この課題研究は、9月から2月までの間行われている生命バイオ分析学科2年生の卒業研究のうち、3つの研究を第1期~第3期まで期間を決めて順番に経験していくというものです。
例えば、医療からだ高度分析学科Kさんのケースをご紹介すると、
第1期では「抗がん剤アドリアマイシンの分析」、
そして第2期では「大阪のにおいに関する研究」、
そして最後の第3期では「微生物の生産する界面活性剤に関する研究」
を行うことになっています。
このように、医薬品からにおい・香り、そして微生物といった様々な分野の卒業研究を一気に体験するというのは、大学では成し得ないこと。彼らは、多くのことを吸収し、自分たちが4年生になったときの卒業研究の糧としていきます。
そして、今日はちょうど課題研究の第2期が始まった日で、Kさんは、今日から私の担当する「大阪のにおいに関する研究」班に配属となりました。
下の写真は、これまで研究を進めてきた生命バイオ分析学科2年生のM君が、医療からだ高度分析学科2年生のKさんとOさんに分析機器の取扱い方について説明しているところです。
このように、生命バイオ分析学科の学生は、卒業研究をもう既に一ヶ月以上行っており、自分たちの研究について人に説明し、教えることが出来るようになっていますので、途中で入ってくる医療からだ高度分析学科の学生にこれまでの研究の成果と、今後の方向性について説明する立場となります。
したがって、この課題研究は生命バイオ分析学科の学生にとっても、自分たちの行っている研究を同級生に教えるということを通じて、成長することができる絶好の機会となっています。
一方、同じく医療からだ高度分析学科2年生のM君は、
Kさんが第3期で行う「微生物の生産する界面活性剤に関する研究」を第1期で既に終え、今日から第2期として「嗜好飲料における抗菌性を高める飲み方の検討」の研究チームに配属となりました。
ここでは、生命バイオ分析学科2年生のYくんやWさんがM君に研究の進め方について指導をしていました。
ちなみに彼は第3期では「LED光で育てた植物の成分分析」を行う予定です。
このように、課題研究では、先にご紹介したKさんのように、全く別の分野を体験するもよし、M君のように微生物や植物など、自分の興味のある分野の様々な研究を体験することで、その分野の奥行きと幅を持たせてもよし、といったように、研究テーマを自分の好みで選択することが出来る、言わばビュッフェタイプの研究とも言えます。
約1ヶ月後には第3期に移りますので、それまでに十分にスキルを身に付けて欲しいと思います。
byすくろーす