2011.10.22
昨日のスポーツ大会の筋肉痛が残る中、本校では「言語力検定」の試験が実施されました。これを受験する学生は、筋肉痛など関係ないと言った様子で元気に登校していました。
この言語力とは、主催団体のホームページを引用すると以下のように定義されています。
「文章や図表、絵を正確に理解したうえで、表題の意図や背景を深く解釈し、根拠をあげて自分の意見を発信し、ディスカッションを通じて課題を解決する力。すなわち読む力・書く力・考える力・伝える力を基礎とする言語に関する能力」
つまり言語力検定とは、言語力である読解力や記述力、図表などの分析力、情報収集力などを測定するものです。
分析化学者を目指し、日々勉強や実験に励んでいる学生も、実験をすれば必ず報告書(レポート)を書く必要があります。また、それ以外にも企業で働けば、いろいろな書類を作成し、資料に目を通さなければいけません。つまり、分析化学者に限らず社会人として働く以上、ここで言う言語力は必要不可欠なものと言えます。
本校では、文章作成力の指導に力を入れていますが、その1つとしてレポート作成力や就職活動に必要な文章作成力を養うための「e-ラーニング」という学習システムを取り入れています。これは携帯電話やパソコンを利用した学習システムなため、授業時間以外の好きな時間に学習できます。昨年度も文科省委託プログラムとして学生が取り組み、文章作成能力を伸ばしていました。その様子はこちら→http://d.hatena.ne.jp/bunseki/20110209をご覧ください。
今年度も同様に、レポート作成力や文章作成力を養うため、e-ラーニングを実施してきました。その結果又は途中経過として言語能力を測り、学生も自身の文章力を客観的に知るために、本校ではこの「言語力検定」の受験を勧めています。
今回受験した学生の内、上の写真に写っている4人に感想を聞きました。
「思っていたよりも解くことができた。」
「難しかったけど、取れる(合格できる)と思う。」
「学校で取り組んだe-ラーニングのことを思えば簡単だった。」
と、それぞれ手応えあり!といった様子でした。
生命バイオ分析学科1年のTくん(写真左端)は、「さらに上の級を目指したい!どこで受けられるのですか?」と、試験が終わったばかりなのに、もう上を目指そうとしていました。
決して簡単に解ける問題ばかりではない言語力検定に対して挑戦し、成長していく姿は頼もしく見えました。結果発表はまだ先ですが、これを機に更に文章力の向上に拍車をかけていってもらいたいと思います。
By ぽてと