2011.10.30
毎週、土曜日・日曜日に1学年の定員20名の少人数制で、分析化学の技術習得のために開講している化学分析コースの学生は、このところ気候の変化のせいか少し体調を崩す学生もおりますが、ほとんどの学生は今日も元気に登校してきました。
今日の1年生は、応用分析化学実験の日でした。応用分析化学実験では、これまでに身につけてきた実験技術を応用して、河川の水や食品の成分などを実際に測定します。また他の実験では3~4人で1チームを組んで実験することが多いのですが、この実験では1人で1つの実験に取り組みます。ひとりひとりで実験することで、学生自身が本校に入学してから、これまでに自分がどれだけの技術を身につけることができたのか、確認することも目的になっているのです。
今日のテーマは、沈殿滴定。薄口醤油と濃口醤油の塩分を測定し、比較を行いました。モール法とファヤンス法という2つの方法で実験を行いますが、面白いのがファヤンス法。なんと蛍光ペンのインクにも使われるフルオレセインナトリウムという物質を使います。実験中は黄色の蛍光を発する液体を使って滴定していく不思議な光景が見られました。
実験が終わってから学生達に1人で実験をやり通した感想を聞いてみると、
Sさん「いつもならグループで実験を行うので、多少納得がいかなくても時間的に前に進めないといけないことがありましたが、納得がいくまで何度も繰り返して実験する事ができて良かったです」
K君「いつも一緒に実験している友人と自分の結果を比較しながらできるのが良かった」
などなど自分自身でなにか掴む者があったようです。
応用分析化学実験は回数は少ないですが、内容は濃い実験です。次回を楽しみにしていて下さいね。
by ドラ一郎