2011.11.11
昨日までは後期中間試験が行われていましたが、本日より通常の授業・実験が再開されました。
今日はその風景の中でも卒業研究についてご紹介したいと思います。
卒業研究は2年生が本校で学んだ技術・知識の集大成として研究したいテーマが同じ学生同士が班を組み、担当教員と一緒に研究を行っていきます。
医療からだ高度分析学科の学生は生命バイオ分析学科の卒業研究に参加をして研究を一緒に行いながら、複数のテーマについて研究を進めながら、またその研究方法について学んでいます。
今までは我々教員が用意をした実験テキストに沿って実験を進めてきましたが、卒業研究では学生たちが自ら考え研究を進めていかなければなりません。
そのため、先行文献などを調査し、自分達の研究の方向性が正しいのか、また研究により得た結果はどのようにしてまとめなければならないのか、など、班員同士が意見を出し合って研究を進めていきます。
これは企業に入社して働き出した時と同じ状態です。
本校では卒業研究を行いながら、プレ社会人として、社会人に必要な人間力も身に付けることができます。
また、それ以外にももちろん技術者として必要な分析技術も身につけることが出来ます。
↑実験をしているのは医薬品の中間体を製造する企業に内定をしている有機テクノロジー学科のHさんです。
今は自然界で分解をして分解した後も自然に悪影響を与えない高分子材料の合成研究を行っています。
↑熱分析装置を使い、航空機用の接着剤用触媒の研究を行っている有機テクノロジー学科のTくんは卒業後に自動車製造企業の分析を行っている企業に入社することが決定をしています。
企業に入社してからも使用することの多い熱分析装置の使用方法を今のうちから修得しようとしています。
↑彼ら以外にもガスクロマトグラフや原子吸光光度計、分光光度計を卒業研究で使用をしながら、研究を進めている学生もいます。
ちなみに、彼らが使用している分析機器は今年の9月に本校に導入された分析機器です。
学生のうちから、企業に入社した時に使用する頻度の多い分析機器の使用方法をマスターすることができるのも卒業研究のメリットといえます。
by バッテン