2011.11.19
連日、このブログで紹介されている第30回道頓堀川水質調査ですが、今日は遂にサンプリングの日です。
この活動は、学生主体で活動している環境委員会が行っているもので、阪神が優勝するときにファンが飛び込むことで有名にもなった大阪を代表する道頓堀川の水質を調査しています。そして、本当に川の水は綺麗なのか、又は汚れているのかを自分達の培った技術で分析し、客観的なデータとして年4回発表しています。(これまでの結果はhttps://www.bunseki.ac.jp/dotonbori.htmlをご覧ください。)
今日は、大きく2つのグループに分かれてスタートします。
1つ目のサンプリング部隊は、9時頃に現地に行き、手分けして3カ所から川の水を採取します。そして、もう1つはサンプル受け入れ部隊です。こちらは持ち帰られたサンプルを迅速に処理できるように、本校の実験室でそれぞれの測定項目に応じた準備をします。この役割分担や責任者も全て学生がしています。我々教員も傍らでサポートできるように付いていますが、ほとんど経験者の2、3年生が主導し、1年生にも指導しながら進みます。
サンプリングを行うにあたって、決して良い天候条件とは言えない雨でしたが、それでも学生は全力でサンプルを取りに行きました。下の写真は、実際に現地でサンプリングをしている様子です。
雨でも皆は準備万端です。「Myカッパ」を持参して、サンプリングをしていました。そして、雨のかからない屋根の下で、水温、気温、pHを測定し、試料を持ち帰って分析するための前処理も手際よく済ましていました。寒い中でしたが、正確なデータを出すために、大切なサンプルを丁寧に扱っていました。皆からは、ちょっとしたサンプル愛を感じました。
そのサンプルは、急いで持ち帰り、受け入れ部隊へとバトンタッチされます。
ここでは、COD、濁度、微生物検査と一気に処理されます。
これまでに何回も経験している2年生や3年生の手際の良さは、見ていて圧巻でした。1年生も、そこから学び、1つずつ自信をつけているようでした。下の写真(中央)の有機テクノロジー学科、1年生のNくんは、いろいろな操作に慣れてきたようです。
特に滴定操作については、「普段の実験でも、この道頓堀川水質調査でも沢山してきたので、特に自信がつきました。」と話していました。
この水質調査は、明日以降も続きます。また学生の活躍が報告されると思いますので、楽しみにお待ち下さい。
今日は、土曜化学実験会が実施されました。
これにはいつも、高校や中学校などの先生や生徒さんが参加され、実験を通して化学の楽しさを感じて頂いています。また、先生方におかれましては、高校や中学校での授業の参考として頂いたり、化学部などのクラブ活動に生かして頂いたりしています。
今日は、以下の2つの実験を行いました。
・何秒で青色に変わる?化学タイマー!
・ビックリ!鉄色の七変化!
それぞれ色の変わる実験で、参加頂いた皆さんにはとても喜んで頂けたようです。
皆さん、ビーカーの中の色の変化を見逃すまいと必死でした。特に化学タイマーは、いつ色が変わるのか予想はできていても瞬時に変わるため、ちょっとおしゃべりして目を離していると見逃してしまいます。そのときばかりは、皆さん静かになり、色が変われば「わぁ~!」と歓声があがる、ちょっと面白い時間でした。
先生方からは、
「大変おもしろく、興味深く行えました。」
「興味を引く内容で、機会があれば科学部でやってみたいです。」
と感想を頂きました。
また、参加した生徒さんからは、
「学校ではやらない実験ばかりで楽しかったです。色の反応がおもしろかった!!」
「時間を短く感じた。」
「成功だけじゃなくて、失敗もして改めて化学は難しいと思いました。でも、とてもおもしろかったです。」
「奥が深くて、とても集中できました。」
と感想を頂きました。
今回も、遠いところから参加して頂いた方もおられました。
本当にありがとうございました。
次回も、楽しい実験を用意したいと思いますのでよろしくお願いいたします。
By ぽてと