2011.11.27
土曜日・日曜日のみ通学して化学分析の知識・技術が修得でき、また平日の学科・コースと同様に卒業も可能(卒業時に取得できる資格も取得可能)な化学分析コース。このコースは、定員20名の少人数制で、キャリアアップやスキルアップ、国家資格の取得、転職などを目的とした社会人や大学生が通学しています。
平日は分析の仕事に従事し、現職のスキルアップを目的として入学、東京から週末のみ通学しているT君が、ある検定試験に合格しました。その試験とは、NPO法人日本環境管理協会が実施する「化学実験技能検定試験」です。この検定試験は、化学の理論だけではなく、化学分析の実務を実際に進めていくための知識と技術、数値の取り扱いを総合的に理解しているか否かを判定するものです。今回は3級の試験に合格したT君ですが、今後の抱負を聞くと、
「この次は、実技試験も実施される2級にチャレンジしたいと思います。一つひとつの問題が、何故そうなのかを理解していくと、自分が理解していること、そうでない部分が明確になるので、化学分析の実務を進める上でも大変役に立つ検定試験だと考えています。今まで、資格の取得を周囲に勧められることは殆どありませんでしたが、周囲の友人も意識が高く、先生方のサポートも強力なので、卒業までにどんどん資格を取得しようという欲が強くなりました。」とのこと。
2級はグンと難しくなりますが、毎週の授業・実験がこの試験の対策にもなりますので、次の目標に向けてしっかりと頑張って下さいね!
今日は午後から実験、1年生は市販飲用水の硬度測定を実施しました。硬度はミネラルウォーターにカルシウム・マグネシウムがどれだけ含まれているのかを表す水の味にも直結した指標ですが、もともとは洗剤の洗浄効果を妨げる成分がどれだけ含まれているかを示すものです。
今回は、メーカーが表示している栄養成分表示の値を正確な数値と仮定して、実際に自分たちが分析した値がどれだけ正確なのかという評価も併せて行いました。さて、分析中の様子です。
滴定操作は幾度も実験を行っているため、操作はスムーズにできていますが、分析結果は・・・。全員がそれぞれに分析を行いましたが、理論値との誤差は全て±5%以内に入り、一つひとつの操作がしっかりとできていること、ほぼ正確に分析できていることが判りました。
これからは、理論値のない試料に対して、自分の出した分析値に誤りはない!と示すためのステージへとレベルアップしていきます。入学して8ヶ月、着々と力を付けてきた学生たちの、今後の更なるレベルアップに期待しています!
by あずみ