2011.12.13
今日は京都府立綾部高等学校東分校の3年生21名対象に、
午前中、出張実験会を行って参りました。
当校での実験会は今年の6月にも実験会を行いましたので、
同じ生徒さんに対して今回で2回目となります。(前回のブログはコチラ↓)
https://www.bunseki.ac.jp/teacher_blog/2011/06/post-6569.html
前回は高校の先生からのリクエストで、
実験の楽しさと分析化学の初歩的な部分が分かる実験を行いましたが、
今回は先生から「鉄の分析」という具体的なリクエストがありましたので、
前回より少し難しめの実験にチャレンジしてみました。
まずは、実験室に到着。
きれいに整理整頓されています。
今回はこの4種類の試薬を使って、
分光光度計を用いた吸光分析による鉄の定量を行いました。
準備が出来た頃にわらわらと生徒さんが実験室に入って来ました。
みなさん礼儀正しく、笑顔で「こんにちは!」と向こうから挨拶をしてくれます。
気持ちイイですねぇ~。
やっぱり元気な挨拶はそれだけで人に明るいエネルギーを振りまくんだなぁと思いながら
こちらも「こんにちは!」と返します。
挨拶を返すことでさらに晴れやかなエネルギーが増幅されて、もっといろんな人に
挨拶したくなります。挨拶って不思議なエネルギーを持ってますね。(^-^)
そうこうしているうちにチャイムが鳴り、早速実験会スタートです。
今回は、反応の安定化に少し時間がかかる実験でしたので、
軽い説明の後、すぐに検量線に必要な溶液を作ってもらいました。
詳しい解説は後ほど。。。
今回は検量線は1班完結型ではなく、各班で各濃度を担当し、全体で一つの検量線を
作成してもらうことにしました。
全体でデータを共有するので、各班責任重大ですよん♪
最初は、メスピペットはあまり使ったことがないということで、
使い方に悪戦苦闘しながらも、徐々に慣れていきました。
でも、この初めて触れる実験器具にも、高校生の皆さんはテンション上がってました。
検量線に必要な溶液調製が全班終了した段階で、今回の反応や検量線について
プロジェクターを使ってゆっくりと説明をしていきました。
高校生には少し難解な内容でしたが、写真や図を駆使して説明していく中で、
みんなの表情を見ていると、「???」が「!!!」に変わっていきました。
そして、反応が安定した後は、実際に分光光度計で測定です。
初めて使う機器については、少し戸惑いもありつつ、興味津々で、
機器を覗きこんでくる生徒さんもいました。
すべての測定が終了し、各班でデータを共有して検量線を作成し、
未知試料の濃度を求めました。
そして、最初は「検量線って何???」と戸惑っていた生徒さんも、
実際に目で見た色の濃さで未知試料の濃度を判断するのではなく、
検量線で正確な濃度が出ることが実感でき、
「検量線」が何たるかを理解できたようでした。
最後に、何名かの生徒さんと一緒に写真撮影をさせて頂きました。
実はこの写真、高校の先生からの「今回の実験の感想を体で表現して!」という
ムチャぶり(笑)からこんなポーズになりました。
皆笑顔で、実験の成功と楽しさを笑顔で表現してくれて、ホッとしましたw
そしてまた今回もアンケートにかわいいイラストを書いてくれた生徒さんがおられたので
このブログに掲載させて頂きます。
この生徒さんが奇しくもアンケート書かれている「人を笑顔にする仕事がしたい!」ということは、
現在本校が水面下で動いているプロジェクトである「笑顔プロジェクト」で伝えたいメッセージの
一つでもあります。
彼女は実験中、ずっと笑顔で、とっても楽しそうに実験をしていました。
やはり、人を笑顔にするには、自らが笑顔であるべきだなぁと改めて勉強になった一日でもありました。
実験会の終わりには、高校の先生から「また是非来て下さい!」というお言葉を
頂戴しました。
正直、実験会の準備にはかなりの時間を要するのですが、やはり生徒さんたちの笑顔に出会ったり、
こうして高校の先生方の期待に応えることができると、それだけで「やって良かった!」という
またもや明るいエネルギーが体に宿るのです。
次回は、先生からどのようなリクエストがあるか分かりませんが、
ベストを尽くして、私自身が笑顔で、そして生徒の皆さんを笑顔にできる実験会に
していきたいと思います!
午後からはそのまま進学相談会に参加しましたので、
大阪に着いた時にはもう真っ暗でしたが、
今日一日の皆さんの笑顔をお土産にほっこりした気分で改札を出ると、
さらにほっこりするような彼に出会いました。
こういうロマンチックなものに出会っても、
「何の材質でできてんねやろ?」と思ってしまう自分に少々苦笑しながら
今日の実験会が無事成功したことを心の中でそっとだるまさんに報告しました。
byすくろーす