2012.01.08
毎週土曜日日曜日に開講し、社会人やダブルスクールの大学生などが分析化学の知識と技術を習得のために通学している化学分析コースも新年2日目を迎えました。
昨日は授業ばかりの日でしたが、今日から実験が始まり、2年生は卒業研究に取り組んでいました。早いものであと1ヶ月ほどで卒業研究発表会。夏から続けてきた卒業研究も発表までの1ヶ月はデータの集約や発表の原稿作成などにあてられるため、年内で実験操作を終了することも多いのですが、あと少し確認したいことがあるということで、学生たちは実験室に向かいました。
そこで実験終了後、彼らに卒業研究にかける思いやこれまでを振り返った感想を聞いてみました。
(実験終了後のため、保護メガネを外して撮影しています)
ずっと事務系の仕事をしていて最近分析関係の仕事に転職したOさんは「思ってた以上に毎回毎回新しい発展があり、最初とは実験方法もかなりかわりましたが、発展によって変わってきたことがすごいな、と感心しています。もっと時間があったらものすごいものができるのに」と述べていました。
普段化粧品関係の仕事をしているN君は「私たちは油脂をある薬品で固化する研究をおこなっていたのですが、もっと違う種類の材料でも試したかった!」
普段は物理的な分析の仕事をしているI君は「残りわずかとなりましたが、精一杯頑張りたいです」
来春から鉄鋼メーカーで分析の仕事を行うもうひとりのN君は「今までの実験過程を、卒業してからの仕事に活かせるように努力していきたいと思います」
とそれぞれの想いを語ってくれました。
卒業研究はやればやるほど奥の深さが判ってきて、あれもこれもやりたい、この原因を究明したいと思うようになるものです。しかし、今までにみんなが積み重ねてきた研究内容だけでも充分な成果が出ているはずです。
残り1か月で、しっかりと、そして判りやすい研究内容にまとめて発表を行って下さい。興味をもった後輩が、みんなの研究を引き継いでくれるかもしれませんよ。
by ドラ一郎