2012.01.20
昨日で後期期末試験も終わり、登校する日も残すところあとわずかとなりました。
1年生は、昨日の試験に続き今日は実技試験の日でした。1年生の前期終了時には、定性分析実験の実技試験があり、後期終了時には定量分析実験の実技試験を行います。今回は数ある実験操作の中でも基本である中和滴定が選ばれました。例えば、お酢(食酢)の中にどれだけ酢酸が含まれているか調べる時に使われる技術です。
実技試験前のクラスの様子を見たところ1年・生命バイオ分析学科のMさんと医療からだ高度分析学科のY君がノートを基に勉強していました。
なんと、この写真のノートは1年・生命バイオ分析学科Mさんの手書き。1年前期で学んだ定性分析実験で操作方法を図示することの重要性を知り、今回も試験操作を図示していました。そのおかげで、操作方法は完璧に頭に入っているとのことでした。
一方、Y君は「前期に実技試験を体験したので、今は試験に不安はありせん。」と言っていました。
この一年間で、分析技術の基礎はしっかり身に付いています。頑張ってきたことに自信を持ち、試験に挑んでほしいと思いました。
そして、この下の写真は、一足先に実技テストを終えた生命バイオ分析学科1年のDさん(左側)とSさん(右側)です。やはり試験と言われれば緊張はするものです。その緊張から解放されて、ホッと一息ついているところでした。試験を終えた感想を聞くと、2人とも「全力は出しました!」とのことでした。
分析をしてデータを出すということは、その出したデータ1つで会社の方針を変えてしまう可能性もあり、常に真剣勝負です。今後、就職してそのような現場で働く学生には、1つ1つのデータを出すことの重要性を学んでもらわなければいけません。今回の実技試験を通して、緊張しながらも正確な操作で分析を行うことを身に付けたことも重要ですが、出来る限り正確なデータを出すためにどうすれば良いのかを考えた経験こそが、それぞれの財産となります。この経験を踏まえて身に付けた技術を、これからの社会の中で発揮されることを期待し、我々教員も全力でサポートしていきたいと思いました。
Byせんぱい
1週間後に卒業研究発表会の予行演習を控え、学生は班で協力しつつ発表用のパワーポイントを用いた資料を作成していました。2年 資源分析化学科のY君は、4名でチームを組み、アオサという海藻を用いた研究をしています。海に大量発生し、環境汚染を起こす原因となるアオサの有効利用方法の検討です。Y君を含め、この班に話を聞いてみると「今の段階で実際にアオサを有効利用することは難しいので、実際に利用するために分析をもっとしたい。」と言っており、早くも利用者側の気持ちを考えた商品開発の考え方が身に付いていました。
また、Y君は「この研究を滞りなく進めることができたのは、チームワークが良かったからです。」と言っていました。一人一人が役割を果たすことで、協調性が生まれ4名以上のパワーが生まれたのです。一人でできないことも協力することで、それ以上の力が発生することを忘れず社会人になっても活躍してほしいです。卒業研究発表会まで後わずかです。今感じた気持ちを大切にして、2月4日の卒業研究発表会でも、4名でそれ以上のパワーを発揮して下さい。
また、2年 資源分析化学科のKくんやHくんは、卒業研究の追い込みで原子吸光光度計を用いて、試料中にどのような金属が含まれているのかを分析していました。写真を撮ったころには、すでに測定を終えるところで、最後の後片付けと清掃のチェックをしていました。
このような機器を使用した分析を何なくこなせるようになっただけでなく、ちょっとした機械のメンテナンスまで実験を通して身に付けていました。特に卒業研究は明確な答がある実験ではなく、機器を使用する以上、思うように動かない時も出てきます。そのため、ちょっとしたトラブルは付き物です。その経験を通して、対処法を体で身に付けている2年生を見ると、1年生にはない頼もしさも感じた一時でした。
2年生がこれまでの成果を発表する平成23年度の卒業研究発表会は、以下のホームページをご覧下さい。↓
https://www.bunseki.ac.jp/sotsuken11.html
Byぽてと