2012.06.10
週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、化学分析の知識・技術が修得でき、
平日の学科と同様に2年間で卒業できる(卒業と同時に取得可能な
国家資格も全員が取得できる)化学分析コース。
このコースは定員20名の少人数制で、全国各地から社会人や大学生が、
転職や再就職、難関国家資格の取得、技術職へのキャリアアップや
現職でのスキルアップ等を目的として通学しています。
2年生は今日、卒業研究のPFD(プロセス・フロー・ダイヤグラム)の提出締切日でした。
このPFDは、卒業研究のフローチャートを中心に、各操作を行う上で必要な
資源・エネルギーと、それに伴う環境への影響をまとめたものです。
環境に配慮した事業活動を避けて通れない時代において、
学生が卒業後に働く企業においても、単に分析操作を分かりやすく
フローチャート化するだけでなく、
環境への影響も考えて実務を進めていかねばなりません。
本校は、平成12年8月に、環境管理の国際規格ISO14001の認証を取得していますが、
学生の卒業研究においても環境への影響を考慮して研究計画を立てるように指導しています。
この数週間は、昼休みにミーティングを行い、放課後も教室や資料室に残って計画を煮詰めてきました。
私が指導担当となっているグループには、
昨日の放課後に最終的なミーティングを行い、
今朝PFDの最終的な添削を返却し、一部の修正などが必要でしたが、
期限内に(2年生の全グループが)提出を完了しました。
2年生のK君は、『普段の実験でなく「研究」は初めて経験します。
グループで内容の検討を始めた頃は漠然としていたことも、
PFDの作成が進むに連れて、一歩ずつ前に進んでいると
実感することができました。今から、楽しみです!』
と話してくれました。
卒業研究において、PFDの提出は最初の第一歩、
次はそれぞれの操作を行う回数も考え、必要試薬・器具のリストを
在庫とも照らし合わせて整理する段階に入ります。
卒業研究のスケジュールをより綿密なものにする必要があります。
これから、気温や湿度も上がり、蒸し暑い日も多くなりますが、
体調に気を付けて頑張っていきましょう!
by あずみ