2012.06.20
昨日の台風の影響もなく、本校の学生は今日も元気に登校していました。
そして、今日は26回目の化学実務駅伝が行われました。
化学実務駅伝とは、本校の卒業生がお世話になっている企業の方をお招きして
講演して頂くもので、バトンを繋ぐように毎回いろいろな企業様にお越し頂くこと
から「駅伝」と名付けられています。
在校生にとっては、卒業生が就職した企業で、現在学んでいる化学や分析の技術が
どのように活かされているかを直接聞くことができる貴重な時間です。
今回ご講演頂いた第26走者は、手指の消毒に使用する「手ピカジェル」などを
製造・販売されている健栄製薬株式会社よりお越し頂いた本校のOG(27期、
生命バイオ分析学科卒業)です。
企業の説明から、実際の仕事で必要な知識、利用している分析機器などを紹介
頂きました。本校では、このように社会で活躍している先輩と直接交流を持つ機会が
何度かありますが、今回も、分析職で活躍している先輩の姿を見て、将来の自分の姿
と重ね合わせていたのではないかと思います。
講演終了後の質問時間では、
「企業に入社したとき、本校で学んでいて良かったと思うことは何ですか?」
「品質管理職として、何が大切ですか?」
「就職活動では、どのような点に注意されましたか?」
など、仕事内容から就職活動まで、いろいろ質問をしていました。
講演頂いた先輩からは、
「学生時代にいろいろな分析装置を一通り習っていたので、入社した際には、
見たことが無いという分析装置は無かったです。しっかりと勉強して下さい。
また、実験で必ず書いたレポートには、私も学生時代に苦労もしたけれど、
その考察をすることはとても大切と感じています。品質管理職として何か不良品が
出た際、その原因を追及する上で、事象を見て考察することが求められるからです。」
という内容のアドバイスや経験談を話して頂きました。
その後、少し時間に余裕があったため、急遽、校長のかりめろ先生からの提案で、
対談が始まりました。
かりめろ先生から「本校での一番の思い出は?」との質問に、
「分化祭です。苦労した分、達成感がありました。」と、返答されていました。
※ 分化祭とは、本校の学園祭のことです。分析化学のお祭りという意味があります。
現在、学校ではこの分化祭の準備をしているところです。実行委員をしている学生に
とっては、モチベーションをさらに高めることができたのではないかと思います。
その他にも、「仕事のやりがい」や「これからの目標」「職場で大切なこと」などの
話題で対談は続きました。
先輩の「生の声」を聞き、それぞれの学生で感じることがあったのではないかと
思います。
講演が全て終了した後、4年制学科の医療からだ高度分析学科で、
現在4年生のYくんに話を聞きました。
「今日、講演頂いたOGの方は、僕の高校の先輩でもありました。年齢は1才しか変わらないけど、現場で活躍され、今も熱心に勉強されている姿を見て、自分も頑張ろうという気持ちになりました。」
改めて今日ご講演頂いたOGのY様には、お礼申し上げます。
そして、4年生のYくん、数年後、逆の立場で戻って来てくれることを信じていますよ!
By ぽてと