せんせのブログ

学生の成長

2012.06.22

こんにちは。ぱすたです。

今日も、学生が実験をしています。
実験授業では講義で学んだことをすぐに行い、考察して深めていきます。本校のカリキュラムでは、1年生で基礎的な実験操作方法やデータ処理方法を学び、2年生で1年生のときに習得した実験操作を基に専門的な実験を行っていきます。

1年生の実験~基礎から学びます~

今日は、入学をして2ヶ月ぐらい経った1年生が実験をしており、実験棟の5階では資源分析化学科と有機テクノロジー学科の「基礎化学実験」が行われていました。「基礎」という名前がついているように、実験の器具の使い方や実験の操作について学ぶ実験です。
資源分析化学科のOくん(上側の写真)のグループは細菌学的試験の実験をしています。学校の前を流れる大川から水をサンプリングし、すぐに水温とpHを測定(下側の写真)した後、実験棟で大腸菌と一般細菌の検査をします。

f:id:bunseki:20120622230712j:image:w360
f:id:bunseki:20120622230656j:image:w360

 Oくんは「実験をすることはとても楽しいです。実験では講義で勉強したことを実践できるので講義の内容を深めることができます。4月当初はまったく実験の技術がなく心配でしたが、今では基礎的な操作を習得しはじめて、いろいろな事が出来るようになってきました。」と笑顔で語ってくれました。

1年生はまだまだ始まったばかりで、授業や実験で戸惑うことが多いと思います。我々教員がいつでもサポートできる体制を整えています。何でも相談してくださいね。

2年生の実験~発展的な実験です~

また、同じ建物である実験棟の2階では、ちょうど1年先輩にあたる2年生の有機テクノロジー学科の「機能性有機工学実験」が行われていました。2年生にもなると各学科の専門的な講義や実験が展開されており、1年生で得られた理論や実験操作を基に実験を行います。わたくし「ぱすた」はこの実験の担当で、今日は「発泡プラスチック」の実験を行いました。各班で試薬の配合量を調製することで、より膨張率の大きな発泡プラスチックを作る事が目的となる実験です。

f:id:bunseki:20120623014817j:image:w360
 写真左側の2年生の有機テクノロジー学科のHさんは「1年生のときとは違い、2年生の実験では自分たちで考えて試薬量の調製をしなければならないことがあり、今まで講義などで学習した内容を全て使い実験を行います。もちろん、1年生のときに行った実験操作は、2年生の実験で活かされています。今後の卒業研究では、自分達で試薬の量や反応時間を考えなければなりません。今の学習をさらに深める必要があります。」と頼もしくコメントしてくれました。
自分達で実験をコーディネートしていく姿に、私は驚いています。一年間での成長度合いが本当に大きいと感じました。

Byぱすた