2012.06.28
本校の取得目標とする資格には、様々なものがあります。
特に、化学の分野では、ただ単に「知識がある」というだけでは、
実際に「仕事で使える技術力がある」ということとイコールにはなりません。
つまり、企業の採用試験の面接試験で、「私は化学実験に自信があります!」と言っても、
本当にどれだけ実験技術を持っているのかを証明することは難しいということになります。
そこで、その人の化学技術の確かさを証明するための資格として
『化学実験技能検定』という資格があります。
もちろん、化学技術の確かさを証明する資格では最難関の国家資格『化学分析技能士』が
在学中に受験出来ればいいのですが、この資格は、本校を卒業してからでないと
受験資格が得られないので、就職活動の際に、自分のスキルを資格で証明することは出来ません。
(※ただし、通常は専門学校卒業後、2年間の実務経験がないと受験できませんが、
本校のカリキュラムは厚生労働省にその2年間の実務経験に相当するということで
受験資格が免除という優遇措置がとられています。)
ですから、在学中に受験できる『化学実験技能検定』を取得することは、
自分の技術力をアピールすることにつながるため、実は就職活動の一環と言っても過言ではなく、
「私は化学実験技能検定○級に合格をしており、この○級はこれくらいのレベルです」と言えれば、
企業の採用担当の方にも自分の持っている化学実験のレベルを分かりやすく説明できるのです。
この検定試験が実は今週末に行われるのですが、3級を目指している生命バイオ分析学科のNさんが
定性分析実験が終わった後、化学実験技能検定の問題集と、まとめたノートを持って、
せんぱい先生やましおか先生に質問をしていました。
頑張っている彼女に、どうしてこの資格を受験する気になったの?と質問すると、
「私は研究機関で研究や開発に携わりたい!という思いを持ってこの学校に入学をしてきました。
そのため、自分の技術力を少しでもアピールできるようになるため、
化学実験技能検定を受験しようと思いました。
今回は、3級を目指していますが、いずれは2級を取りたいと考えていますし、
私は英語が得意なので、将来的には工業英検1級にチャレンジしてみたいです!」と語ってくれました。
彼女をはじめとした学生たちの熱い想いが、今週土曜日の試験日に花開くことを願います♪
byすくろーす