せんせのブログ

百聞は一見にしかず! ~分析機器の理論を実験の場で復習~

2012.07.08

週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、化学分析の知識・技術が修得でき、
平日の学科と同様に2年間で卒業できる(卒業と同時に取得可能な
国家資格も全員が取得できる)化学分析コース。
このコースは定員20名の少人数制で、全国各地から社会人や大学生が、
転職や再就職、難関国家資格の取得、技術職へのキャリアアップや
現職でのスキルアップ等を目的として通学しています。

授業と実験がリンク? 同じ時期だから学習効果もアップ!

今日は、両学年ともに午後から実験、
私あずみは、1年生の実験を担当しました。
今日のテーマは、溶液中に金属イオンがどれだけ
含まれているかを調べる定量分析です。
先日から1年生も分析機器を用いた実験が始まっていますが、
今日は原子吸光光度計を用いた分析を行いました。

講義の機器分析法でも、ちょうど原子吸光光度計について
学習しているところで、授業で学んでいる機器の構造・原理等についても
無理なく理解できている様子でした。

例えば・・・「原子化された金属が光のエネルギーを吸収した後、
そのエネルギーは発光(炎色反応)という形で放出されます・・・。」
講義で説明を受けただけでは、イメージすることも非常に難しいので
この現象を原子吸光光度計で実際に見てもらいました。

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多くの学生が炎の色に驚く声をあげましたが、
F君からは次の感想を聞くことができました。

「講義では黒板の図を見て勉強していますが、火が出る部分、
それぞれのパーツ、実際に機器を見ながら説明を受けると、
授業では曖昧だった部分が鮮明に理解できました」とのこと。

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F君は、水質や土壌中の有害物質を測定する、環境分析の仕事に従事したいと
この化学分析コースで学んでいます。環境分析の分野では、重金属分析に
おいて、この原子吸光光度計は不可欠な分析機器です。
機器の原理・構造などの特徴を理解した上で、使いこなせるように
なって欲しいと感じた一時でした!

by あずみ