2012.07.22
毎週、土曜日・日曜日に社会人やフリーター、ダブルスクールの大学生などを対象に実施している化学分析コースが今週も開講されています。今日も学生たちは全国各地から、分析化学の知識と技術を習得するために登校してきました。
化学分析コースの2年生は今日から卒業研究が始まりました。本校の卒業研究は、オリジナリティあふれるものがおおいと思うのですが、化学分析コースの学生たちのテーマも毎年多彩なテーマが取り上げられています。
今年は化粧品原料になる油脂をアフリカから輸入することを仕事にしている学生が、自分の扱っている油脂を研究すると言うテーマに取り組んでいます。
入学前の説明会にきた時から、自分でそう言う事が出来る技術を身につけたいと言っていた学生だけに、今日から始まる卒業研究にかける思いは大きいものだと思います。
今日はまだほんのさわりの部分の実験しかしていなかったようですが、M君は『今日は生産地の違いで油脂に違いが出るのかどうか実験して見ました。やってみると実際に違いが出る事が解りました。今度は同じ地域で採れたものでも、生産者によって違いが出るのか見て行きたいと思います。』と語ってくれました。
今後、もっと違いが出る原因などを追求して行って、製品の品質向上のアドバイスが現地の生産者に出来るようになるといいですね。
変わって1年生は、基礎化学実験の最終日でレポート日でした。
4月から始まった基礎化学実験ですが、最初は器具の持ち方もおぼつかなかった学生たちが、数ヶ月のうちにみるみる上達して行きました。6~7月にかけては分析機器もいくつか習得し、分析化学者の卵は確実に孵化し、ヒヨコの時期を通り過ぎて成長してきています。
でもレポートで報告すべき内容については、まだもう少し知識の積み重ねが必要で、今日のレポート日の中でもM木先生から、改善点の指摘を約1時間にわたって受けていました。
みんなその指摘を受けて、自分たちのレポートを修正し、最後にはなかなか読み応えのあるレポートに仕上げていました。
少し早めにレポートが終わった学生は、8月から始まる実験について質問をして、早くも次の準備に備えているようでした。
これからもその調子で頑張って行きましょう!
by ドラ一郎