2012.07.30
本校では、いよいよ8月1日より約40日間の夏休みに入ります。
学生たちは、心なしかそわそわしつつも、
残り少なくなった前期の時間を惜しむように勉強や実験に取り組んでいます。
「夏休みをどう過ごすか?」それは学生によりそれぞれのようですが、
いろいろと目標がある様子。
今日はそんな学生たちをご紹介しましょう。
取材のために覗いたのは、1年生の生命バイオ分析学科と医療からだ高度分析学科が
「基礎化学実験」を行っているところです。
今日は、実験ではなく、「レポート指導」を行う日のため、会場は実験室ではなく教室。
そして、学生も今日は白衣姿ではありません。
そこかしこで先生と学生が、熱心に言葉を交わしています。
「レポート指導」とは一体何をしているのかというと、
これまでに実験後に学生が作成したレポート(報告書)を教員がじっくり確認し、
それをさらに良いものにするために指導を行うものです。
この日にレポートはいったん返却され、
学生は修正指導があった個所について修正し、再度提出を行うのです。
このようなレポート指導の日を設けているのは本校ならではであり、
例えば私アビーが大学時代の時には決して設けられていなかった機会でした。
(そういえば以前ドラ一郎先生も同じことを言っていましたね。)
しっかり指導を受けることで、改善しなくてはないけない点を知り、
そして作成を重ねるごとにレベルアップしていくことが可能になります。
1年生にとっては、まもなく入学して半期が終わることになりますが、
さて、レポートの仕上がりはどうだったのでしょうか?
生命バイオ分析学科のKさんとNさんにインタビューしてみました。
まずは写真右、三重県出身のKさん。
「今日は、先生からたくさん修正指導があって、正直すっごく悔しかったです。
前回提出したレポートで指導を受けたところは同じミスをしないようにって
気をつけて作成し、その部分は今回バッチリできていたので、
今日指導を受けたところは次回のレポートではしっかりできるようにしたいです。」
次いで写真左、島根県出身のNさん。
「このレポート、私はもう合格をもらいました!すごく嬉しいです。
実験操作の面においても、これまでグループで実験をしていたので
正直自分自身の成長に気づくことはなかったのですが、
先日の定性分析実験の実技試験では一人きりで実験をすると
『あれ、意外と私、一人でもちゃんと実験できてる!』ってびっくりしました。
入学してたった4ヶ月でしたが、これほど自分は成長できたのか!って
とても嬉しかったです。」
この実技試験での「あれ、私気づかないうちに成長してる!?」という実感は
Kさんにもあったとこのこと。
Kさんは高校の時、ほとんど実験をしていなかったので入学前には不安もあったそうですが、
早くも「後期の実験が楽しみです。」と満面の笑みで話してくれました。
指導を前向きに受け止め、着実に前進している2人。
そして、夏休みの予定は?と聞くと、
Kさん「基礎化学講座(ご説明はこちらをクリック!)で基礎をもう一回復習して、後期に向けて基礎固めをしっかりしたいです。」
Nさん「私は実家に帰ってリフレッシュするとともに資格取得に向けて勉強予定です。資格はたくさん取りたいです。」
とのこと。夏休み明けには、より大きく飛躍し自信に溢れた姿が見られそうですね(^^)
次いで、昼休みの資料室を覗いてみると、何やら数名の学生が円陣を組んで打ち合わせ中。
どうやら図書委員会のメンバーのようです。
彼らは書籍の整理を行うだけではなく、いかに資料室を利用しやすくするか考えて提案したり、
また、学生の図書への興味を煽るために新聞を貼るなど様々な活動を展開してきました。
今日は前期の活動について進捗やその結果を振り返り、今後の活動方針を決めているところでした。
委員長である3年医療からだ高度分析学科のKさんによると、
「去年度は、今年よりも人数は多かったのですが、計画をあまり綿密に立てずに活動したせいか、
活動の開始も遅く、あまり成果を上げることができませんでした。
今年度はその反省を踏まえ、計画段階からしっかり全員で取り組んでいます。
卒業研究の準備や学校行事の準備などの都合で前期目標分が完了できなかったところは、
夏休み中に完了させようってみんなで考えているんです。
もちろん参加は任意ですが、メンバーは皆やる気に燃えていますよ(笑)」
その「やる気」は皆の真剣な表情からもひしひしと伝わってきました。
夏休み、活動中のみんなに会えることを楽しみにしています。
そして最後にご紹介するのは、大勢の学生が集まっているこの教室の様子。
夏休みに「資格取得をしよう」と志す学生が集まり、その説明を受けているところです。
その資格とは、「有機溶剤作業主任者」「酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者」
「特定化学物質及び四アルキル鉛作業主任者」の3つ。
これらの資格はいずれも国家資格であり、技能講習を受ける必要がありますが、
本校では毎年大勢の学生が受講希望するため、主催団体のご配慮をいただき、
夏休み中に本校の学生のためだけに講習を実施していただいています。
(昨年度講習の様子は過去の日記をご覧下さい。)
10数年前ならば、一般の方向けに授業のある日にしか実施されておらず、
受講のためには学校の授業や実験を公欠で休まなくてはなりませんでしたが、
今は夏休み中に実施していただけるので
学生たちにとってはすごく資格取得にチャレンジしやすくなりました。
今日はその講習に向けて注意事項などの指導があったのです。
つまり、この教室にいる学生全員が「夏休みはスキルアップするぞ!」と
燃えていることになります。熱いですねぇ!(笑)
夏休みまであと2日!
休み中の学校内は、今より少し静かになり、教員はちょっとさみしいのですが、
思い思いの前進のために時間を使って欲しいと思います。
今日はその可能性を実感し、早くも夏休み後が楽しみになりました。
しかし、時にはリフレッシュも大切!前期の疲れも癒しつつ、頑張ってくださいね。
byアビー