せんせのブログ

道頓堀川水質調査がスタート!

2012.08.18

本校学生の課外活動である環境委員会が、
平成16年度から継続して実施している「道頓堀川水質調査」が始まりました。
道頓堀川?という方もいらっしゃると思いますが、阪神タイガース優勝の時に
TVで放送される川へのダイブ、そう!その川が道頓堀川です。
しかしながら、そのダイブへの賛否と水質問題に関しては、いつも話題となるところ。
そこで、客観的にその是非について判断できる材料の一つを広く提供することを目的に、
本校学生が継続的にその水質を測定しています。


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今日は先ず、現地で河川水のサンプリングをし、
pH(水素イオン濃度指数)の測定からスタートです。
環境委員会は、学年や学科の垣根がありません。
2年生が1年生に対して、アドバイスする様子もよく見られます。


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その後、本校の実験室に戻ってから、DO(溶存酸素濃度)の測定、
BOD(生物化学的酸素要求量)と大腸菌群数測定の準備です。
現地で測定したpH(水素イオン濃度指数)同様に、
これらの項目は水質環境基準の生活環境項目となっているもの。
生活環境の一部として望ましい基準が満たせているか判断する基準です。


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この写真は、DO(溶存酸素;検水1リットルに溶けている酸素量)を測定している様子です。
今日はこの春に卒業し、神戸大学理学部の3年次に編入学したT君(左の写真の右側)も
後輩を指導するために来てくれました。T君に話を聞いてみました。『去年、上級生という立場から指導した後輩が、
今は2年生として1年生を指導している姿を目の当たりにして、
この伝統をずっと引き継いで欲しいと感じました。
今日はサンプリングから参加しましたが、大学の実験で野外に出ることは稀なので、
久しぶりに新鮮な気持ちになりましたし、リフレッシュできました。』


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その後、卒業生のT君から、大学への編入学を希望している
有機テクノロジー学科1年生のMさん(写真左から2人目)に、
編入学試験の対策方法やその時期などについて、
自身の経験からアドバイスする様子も見られました。


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その最中も測定は進み、結果がどんどんホワイトボードに書き込まれていきます。
別のホワイトボードでは、この測定の原理や計算式について確認する2年生の様子も見られました。
資源分析化学科2年生のMさん(右の写真の右側)は、
『測定方法を完全に理解するためには、その過程にある化学反応と、
計算式に出てくる数値を理解する必要があります。
卒業した先輩から話も聞くことができ、良い経験になりました。』と語っていました。


この道頓堀川水質調査はまだまだ続きます。
本来ならば顔を合わすことのない卒業生と交流できる環境委員会の
この活動を、ずっと続けていきたいと感じた一時でした。

by あずみ