せんせのブログ

熱い眼差しでおこなわれる卒業研究

2012.09.20

日中は、まだまだ暑いとはいえ、朝晩は涼しくなってようやく秋の気配を感じるようになってきました。
蝉の鳴き声を聞く事はなくなり、その代わりにいろんな秋の虫たちの美しいメロディーが聞こえてきます。
そんな季節の変わり目を感じる今日も本校実験室では、学生達が熱い眼差しで卒業研究を行っていました。

身近なものからものづくり

下の写真の2年 生命バイオ分析学科の彼女達はタマゴの殻を一生懸命剥いていました。
何をしているのかと質問してみると、タマゴの殻の薄皮部分から再生医療で使われる物質を作り出す研究をするので、
その準備をしているとの事でした。

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さらに彼女達に研究の意気込みや感想を聞いてみました。
上の写真の左のKさんと右のNさんは、
「身近なものから人の役に立つ物質を開発することができたら良いなと思い、この研究を選びました。
班員と協力して研究を成功させたいです。」と言っていました。

1年で学んだことを生かして

上の写真の中央のIさんは、
「研究では、いろんな分析機器を使って研究を進めて行くので、
1年生で学んだ機器分析化学実験で作成した『実験ノート』見直しておきたいと思います。
1年生の時、『実験ノート』を作るのは大変だったけど、苦労した分、今役立っています。」と言っていました。

『実験ノート』とは、学生達が実験をする際に実験の方法や機器の操作方法を予習して作成するものです。
また、実験をする時には、実験結果だけでなく、実験の注意事項も書き込んでいきます。

Iさんは1年生の時に苦労して作成した『実験ノート』が2年生の卒業研究で役に立っている様です。
卒業研究の成功のため、班員と協力しながら一歩ずつ着実に進んでほしいものです。

頼もしい助っ人登場!! 熱意は先輩から後輩に引き継がれ!

隣の実験室では『大阪のにおいに関する研究』班がにおい識別装置の前で集まっていました。が、いつもと違う光景が!!

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なんと!!におい班の班員の中に卒業生のM君(写真の中央)が!!!
M君は今春、本校を卒業した29期生卒業生です。在学時の卒業研究は『大阪のにおいに関する研究』をしていました。
現在は、香料メーカーで分析化学者として活躍しています。

今日はM君の会社で製造している商品を持って来たとの事でした。
ちょうど卒業研究を行っていたので、『大阪のにおいに関する研究』班の後輩へ貴重なアドバイスをしてくれていました。

先輩のアドバイスを2年生の学生は真剣に話を聞いていました。
これから卒業研究を始めていく2年生にとって大変貴重な1日になった事と思います。

先輩から後輩へ

先輩から後輩へ。卒業研究においても、良いつながりができているなと思いました。
また、卒業生のM君が活躍している会社では、今年も採用計画があるということで、求人のお話まで頂きました。
先輩の活躍が、次の求人へ繋がっていることを本当にうれしく思います。頑張る先輩の姿を見て、在校生もさらに頑張って欲しいと思います。

By Mac