せんせのブログ

企業見学会で自分の将来像を確認!

2012.09.27

今日、一年生は4か所の企業・公的施設を訪れ、業務内容を実地で見て学ぶ企業見学会を行いました。
この行事は、普段の授業や実験で学んでいる内容の重要性を学生に再認識してもらうとともに、本校を卒業した後の自分の将来像を知ることができます。

1つ目の見学先(大阪府立公衆衛生研究所)

大阪市の森ノ宮駅近くにある大阪府立公衆衛生研究所では、「食品中に含まれる農薬の残存濃度の測定」や「健康食品や医薬品をはじめとした薬事法に関する分析」、「上水の分析」など、我々の生活に密接している様々な物質の分析を行っています。
この施設で学生達は、後期から始まった機器分析化学実験で使用方法、分析技術を学んでいるガスクロマトグラフや液体クロマトグラフ、原子吸光光度計などの分析機器を実際に使用して分析している様子を見学させていただきました。
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見学終了後、有機テクノロジー学科のTさんとKさんは、「今週の月曜日に実際に使用したガスクロマトグラフが使われているところを見て、自分もこのような分析業務を行いたい!」と興奮した様子で話していました。
自分の将来像を垣間見た瞬間でした。

2つ目の見学先(住化カラー株式会社)

この企業は本校の卒業生も活躍している企業で、ファンデーションやクレヨンに使われる顔料などを製造しています。
それらの顔料にはプラスチックに色と機能を付けることで、紫外線を通さなくしたり、強度を上げたり、色あせないようにするなどの加工が施されています。
我々の身の回りの製品にもこの企業で編み出した技術がたくさん使われています。
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↑この企業で製造した製品の写真です。
この企業を見学した学生たちは、自分たちの生活に深く関わる製品が目の前で生み出される光景に興味津々の様子でした。
また、実験室にはたくさんの分析機器があり、それらを一つ一つご説明いただきました。
今回見学させていただいたのは1年生でしたので、名前は知っているものの、まだ使ったことがない、という分析機器も多かったようですが、今後、本校で学ぶ分析機器が企業の現場で使われていることを目の当たりにすることで今後の勉強に対するモチベーションを高めたようでした。

3つ目、4つ目の見学先(住友精密工業株式会社、サラヤ株式会社)

その他の見学先では、先輩が実際に日々の業務内容を後輩に説明してくれ、自分が在学当時の思い出や在学中に学んでおいて欲しいことを伝えてくれた企業もありました。
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↑本校の卒業生で現在、作業環境の分析を行っているHさんです。

今日一日で1年生たちは、実地でたくさんのことを吸収し、これから分析化学者として自分が進むべき道を目の当たりにしました。

by バッテン