2012.09.28
今日は、1年生の生命バイオ分析学科および医療からだ高度分析学科の
『定量分析実験』の日でした。
先週まで実験のガイダンスが行われていましたので、
実質、実験室で実験を行ったのは後期が始まってから今日が初日。
1年生の後期には『機器分析化学実験』があり、
そちらでは主に分析機器での測定方法を学びますが、
この『定量分析実験』では、ガラス器具などを使って
「自分自身の手」を頼りに行いますので、まさに「手に職を付ける」
という表現にピッタリの実験になっています。
したがって、寸分の狂いも実験結果に如実に現れますので、
学生たちは例年最初は少し緊張しながら行っています。
しかしながら、段々と回を重ねるうちにその技術も上達し、
正確さやスピードも桁違いに良くなっていきます。
生命バイオ分析学科1年生のN君も、
初めての実験操作に慣れない手つきでおぼつかない様子。。。
でも、本校に入学してくる学生は、最初は皆こんな感じ。
だからこそ2年間で自分達の技術が上達できることが実感でき、
それが自信に繋がっていくのです。
安心して、実験を楽しんで下さい。
昨日より今日、今日よりも明日、上達するだけの実験の数が本校にはあります♪
1年生の実験のフロアとは別のフロアに行くと、
なにやら怪しげで、真っ青な製氷器を手にしている
有機テクノロジー学科2年生のKさんを発見!
ころりんと飛び出したのは、青い氷ではなく、
寒天みたいな弾力のある青いキューブ。。。
何をしているのか尋ねると、
実は、青い色素をこのキューブに閉じ込め、光や熱、pHなどを変化させることで、
キューブから色素がどうやって溶け出してくるかを調べる研究を行っているということでした。
数年前から先輩の研究を引き継いで行っているということですが、
将来的には、この技術が新しい医薬品の投与システムとして利用されることを夢見て
研究をしているそうです。
そして、さらに隣の実験室に行くと、
『原子吸光光度計』という分析機器を囲む資源分析化学科2年生の学生と、
それを遠目に見ているベース先生を発見。。。
(ちなみに、写真の左下に後頭部だけ映っているのがベース先生ですw)
ベース先生に何をしているのか尋ねると、
「前回この分析機器の使用方法を教えましたので、
今日は私が何も言わなくても扱うことが出来るようになっているかを
遠目でチェックしているのです。」とのこと。
学生も、少し緊張気味に先生の視線を気にしながら、
装置の立ち上げから測定まで行っている様子。。。
先生に学生の習熟度を聞くと、
「卒業研究はチームで行うので、仲間と扱い方を確認しつつ、
サクサクと使いこなせていたので、口を出さずとも、安心して見ていられました♪」
と免許皆伝のお言葉。
このお言葉に嬉しそうな資源分析化学科2年生のF君。
彼は、兵庫県にある化学分析を専門に行っている企業に随分前に内定しており、
そこでもこの原子吸光光度計を扱うことになるため、
入社後すぐに即戦力となれるように積極的に頑張って取り組んでいました。
実は、彼が入学した1年生の時を思い返すと、
「夢はあるのですが、化学や実験ができるほうではないので。。。」と、
とっても自信なさげで、いつも放課後に行われている『特別基礎質問講座』に参加し、
とっても基礎的なことを質問していた姿が今でも印象的です。
卒業研究は単に研究結果だけが目的ではなく、それを出すに至るまでに、
これまで1年生から実験スキルの総復習と、
一人でも実験が出来るようになるトレーニングも兼ねています。
やればやるほど身に付く卒業研究。。。
研究はまだまだ始まったばかりですが、一日一日を大切に、
昨日より今日、今日より明日、自分の自信を増幅させていって欲しいと思います。
1年生で不安いっぱいの学生も、コツコツと真面目に努力すれば、
F君のようにきっと夢が叶うから安心してくださいね♪
私は何人もそうした学生を見てきてますから。。。(^^)
byすくろーす