せんせのブログ
レポート作成のPDCA
2012.10.28
毎週、土曜日・日曜日社会人やフリーター、Wスクールの大学生などを対象に
分析化学の知識と技術を修得するためのコースである化学分析コースが今週も
開講されており、全国各地から学生たちが登校してきました。
今日の1年生は午後から定量分析実験ですが、レポート日にあたっています。
それまで6回行ってきた実験のレポートを添削してもらい、不備があれば改め
内容を向上させる日です。
化学分析コースの学生たちはほぼ全員日頃仕事をしており、レポート作成の
時間をまとめてとるのは難しいようです。しかし以前からスキマ時間を上手く
つくって勉強していることをお伝えしているとおり、1日1時間ずつ確保する
などしてレポートを作成しています。それでいて提出遅れなどもなく、みんな
とても頑張っている様子が伺えます。
今日も私とM先生によって添削されたレポートを、みな真剣な面持ちで手直し
しています。やはり苦労するのは「考察」のようで、何を書いたらいいのか
相談が続きます。
実験レポートの考察は、「成功・失敗を述べるところ」でも「自分の技術の
未熟さを述べるところ」でもありません。その結果が目的をどう異なるのか、
またその理由はなにか考えてみよう、と説明すると、みんなそれぞれ理由を
考え再提出してきました。
今度はそれを元に、それが本当に結果と矛盾しないかディスカッションです。
K君やHさんはいろいろな案を提出してきましたが、その中でどれが最も
合理的なのか、教員との議論の中で見つけ出し、考察を書き直していました。
終わってからが大事
レポートが終わってからFさんが「今回のレポートはいつ返ってくるんですか」
と質問してきました。本校のレポートは、添削後、採点をしてから返却して
います。私が卒業した大学では、提出したまま返ってきませんでしたが、
本校では返却しています。
学生たちは手直ししたレポートをもとに、さらに次のレポートをレベルアップ
するために、そのレポートを活用するのです。さすがにレポート日の当日には
返却はできませんが、近々返却しますので、楽しみに待っていてください。
by ドラ一郎