2012.10.30
今日の実験は、1-2年の生命バイオ分析学科および
1-4年の医療からだ高度分析学科の学生たちが、
それぞれの学年で、それぞれの科目に取り組んでいました。
その中では、本校に設置してある分析機器を使い、
一喜一憂している姿が見られました。
2・4年生は卒業研究を行っています。
もう卒業研究になると、4年生は勿論、2年生も、
分析機器については、装置の立ち上げから準備、サンプルの調製、測定、
そしてデータ処理に至るまで、
すべてを教員に頼らず自分たちの力で進めていけるようになっています。
生命バイオ分析学科2年のT君も、黙々と分析機器で測定を行っていましたが、
話を聞くと「なかなか思うようなデータが得られていないんです...」と
悩みながら測定をしているようでした。
卒業研究になると、測定した結果を自分たちで判断し、
「あれ?おかしいな?サンプル調製のミスかもしれない」と
自分たちで気づいて改善していくことも要求されます。
T君もそれを実践しているのですが...。
ご覧のような渋い表情。
装置をうまく駆使できるようになると、
今度は実験内容の進め方や得られたデータなど、
新たな壁にぶつかります。
しかしそれも、自分たちのレベルが一つ上がった証拠です。
この壁を一つ一つクリアしていくことが、
一人前の「分析」化学者になるための近道なのです。
T君にも、この壁をいずれ乗り越えて、またレベルアップしていくと思います。
1年生は初めて触れることとなる様々な分析機器装置を、
実際に測定しながら覚えている最中でした。
初めて触るということで、みんな恐る恐る、という感じでした。
生命バイオ分析学科1年のAさんも、
「ガスクロマトグラフ」という装置に悪戦苦闘中。
(Aさんが恐る恐る触っていたサンプルの注入部、中心の金属部分から注入します)
誰にでも、なんでも最初はあります。
彼女たちはその第一歩をこの時期に踏み出していくのですね。
そうして恐る恐る進めた歩みも、
来年の今頃には、卒業研究として実を結ぶことになるでしょう。
着実に前に進んでいる最中の1年生達でした。
byあおひげ