2012.12.04
私は授業のみで実験指導はありませんでしたが、実験棟に行くとせんぱい先生を中心になんだか賑やかな学生の輪が出来ていました。その輪の中をみると生命バイオ分析学科の1年生と医療からだ高度分析学科1年生が高速液体クロマトグラフィーを使って実験していました。
↑高速液体クロマトグラフィーを使った実験中です。
高速液体クロマトグラフィーは液体中に含まれる成分をカラムに通すことで分離し、目的とする成分がどれくらい含まれるのかを調べることができる分析機器です。
今日の実験では液体中に含まれるビタミン類を分離し、どれくらいの濃度で含まれているのか測定していました。
高速液体クロマトグラフィーは試料を注入するのにシリンジと呼ばれる注射器に似た器具を使います。
↑せんぱい先生から習ったシリンジの使い方、上手に使っていました。
シリンジを使っていた生命バイオ分析学科の学生に将来の夢を聞いてみると、本校で学んだ分析化学の知識を医薬品や化粧品の業界で活かす仕事がしたいと言っていました。
そういえば、明日は第28回化学実務駅伝が行われます。ご講演頂く企業様は医薬品や化粧品の製造に使われる中間体を製造しているので、この学生にとっても有意義な時間を過ごすことができると思います。
実験棟から講義棟に戻ると、ここでも学生の輪が出来ていました。
この学生の輪は、明日の化学実務駅伝の会場設営を自治会役員が中心になって進めるためのものでした。
明日は、この教室で全校生が勢ぞろいして企業で活躍している先輩の生の声を聞くことができる最大のチャンスが訪れます。
普段の授業や実験で学んでいる分析化学が企業でどのように利用されているのかを勉強して、今後の授業や実験に役立ててほしいと思った一日でした。
by バッテン