2012.12.16
週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、化学分析の知識・技術が修得でき、平日の学科と同様に
2年間で卒業できる(卒業と同時に取得可能な国家資格も全員が取得できる)化学分析コース。
このコースは定員20名の少人数制で、技術職への転職や再就職、現職におけるスキルアップや、
国家資格の取得、事業の拡大等を目的とした社会人や大学生が、全国各地から通学しています。
化学分析コースの授業・実験も来週末で終了となりますが、1年生の実験では
先日のブログでも紹介しました「定性分析実験」の実技試験が始まりました。
この定性分析実験は、調べようとする溶液の中に何が含まれているのか調べる
分析手法で、分析対象は金属イオン15種類。その中から無作為に混合された
5種類のイオンを化学的に分離し、最終的には検出試薬との化学反応によって
その存在を確認していきます。
化学分析コースでは、化学分析のスキルを客観的に証明する「化学分析技能士」
資格の取得を一つの目標に掲げていますが、この国家試験でもこの定性分析の
実技試験が課せられます。化学分析コースの実技試験は、この国家試験よりも
検出する金属イオンの数が多く、時間的にも難易度の高い条件で行っています。
中には在学中に受験する学生もいますので、来年の夏に実施される国家試験に
向けて、1年生の段階で技術を完成に近づけることも1つの目的としています。
来年2月までの間に5回実施する実技試験ですが、今日はその1回目。結果は
どうだったでしょうか。制限時間との戦いの中で、思うようにできなかったと
いう学生もいますが、実技試験の雰囲気に慣れることも大切ですね。本校は、
国家試験の実技試験会場に指定されていますので、今、場慣れしておくことが
資格取得にも強い力になります。あと4回の実技試験に向けて、対策を一緒に
練っていきましょう!
ただ、1回目の実技試験で、含まれている5つの金属イオンをパーフェクトに
検出できた学生もいます。そのKさん(下の写真)に話しを聞いてみました。
『5種類のイオンを分離することはできましたが、全てのイオンに対してその存在を試薬で
確認することは、制限時間の中でできませんでしたが、溶液や沈殿物の色などの情報から、
1種類は推定した結果です。次の2回目は確認反応も含めて、制限時間内に全ての操作が
できるように準備します。』
未知試料に含まれるイオンによっては、高いハードルになるかも知れません。
来週末に2回目の実技試験が実施されます。そのハードルを跳び越えられるか、
今から楽しみです。頑張ってくださいね!
by あずみ