2013.02.17
週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、化学分析の知識・技術が修得でき、平日の学科と同様に
2年間で卒業できる(卒業と同時に取得可能な国家資格も全員が取得できる)化学分析コース。
このコースは定員20名の少人数制で、技術職への転職や再就職、現職におけるスキルアップや、
国家資格の取得、事業の拡大等を目的とした社会人や大学生が、全国各地から通学しています。
化学分析コースの平成24年度も、終盤を迎えています。ドラ一郎先生の
昨日のブログにもあるように、1年間で最後の期末試験も終了しました。
1年生たちは、2年次への架け橋になる授業内容に取り組んでいますが、
2年生は本日が「卒業研究論文」の提出期限日です(化学分析コースは
平日の学科と違い、卒業研究発表会の後に提出期限が設定されています)。
今年度の2年生は、その全員が平日は仕事をしながら2年間学び続けた
勤労学生です。中には、平日の仕事だけでなく子育てをしながら学んだ
学生もいます。時には体調を崩し、また仕事の都合で数週間の授業を
休む必要性が生じる等、決してこの2年間は平坦な道程ではなかったと
思います。東京や名古屋、そして韓国から週末のみ通学した学生もよく
頑張りました。学生それぞれが時間を上手に使い、実験レポートなどの
課題ももれなく提出してきた学生たち。この2年間の課程を締めくくる
卒業研究論文の提出です!
『2年間、よく頑張りました。お疲れ様!!』
私あずみが指導を担当したグループが、今年度で最後の卒業論文提出を
終えました。以下は、その後に聞いた卒業研究を通した感想です。
Sさん(写真右端):
『最初は研究の内容も解らないことがあったけれど、皆で進めていく内に理解もでき、
また形として見えてきたことが実感できました。その過程がとても楽しかったです。』
Mさん(写真右から2人目):
『卒業研究の時間は37日間ありましたが、実際に研究を開始すると、あっという間
でした。研究論文を書くのも初めての経験で、始めは実験レポートの延長程度だと
考えていましたが、表現の仕方やデータの検証方法などを学ぶこともでき、非常に
よい勉強になりました。』
T君(写真中央):
『卒業研究の時間は一回一回が濃密でした。大学の卒業研究や、修士論文ではあまり
気にしなかった「限られた時間で一定の成果を出すこと」に対し、失敗することも
想定して綿密な計画が求められました。使用する試薬や器具も含めてです。実際に
仕事では、時間や費用対効果も考える必要があるので、実践的な卒業研究だったと
思いますし、勉強になりました。また、上手くいかないことがあってもグループで
取り組めたので、お互いフォローし合いながら前向きに取り組むことができたのも
良い経験です。』
K君(写真左端):
『卒業研究は初めてで、最も試行錯誤したのはテーマの選定でした。担当の先生から
研究には「独創性・将来性・実現可能性」の視点に立ってテーマを検討するように
指導され、この3つを満たすテーマの選定に最も苦労したと思います。いざ研究が
始まると想定外の結果も得られ、データが集まるに連れて楽しくなってきました。
1年次から使用してきた分析機器等も、卒業研究を通して使い方の幅が拡がったと
実感しています。』
K君(写真左から二人目):
『卒業研究はテーマの選定や、研究計画の立案、各種手法の決定など初めての経験で
大変でした。いざ、研究を開始しても計画通りには上手く進まずに、四苦八苦して
いたと思います。しかし、日を重ねるにつれてデータが蓄積され、自分が研究して
いるんだ実感することができました。その研究も楽しくなってきた頃には発表会や
研究論文の提出があり、時間にも追われましたが今ふり返ると、とても勉強になり、
化学を全く学んだことなく入学した自分にも、技術が身に付いたと実感できました。』
期末試験も終了し、卒業研究論文の提出も終えてホッとしている学生たちですが、最終の授業は
次週の日曜日です。現職でのスキルアップを目的に入学した学生、非正規雇用から化学分析職に
正社員として転職するという入学目的を叶えた学生も、最後の授業まで気を抜かず、それぞれの
卒業後に生かせる知識として学び取って欲しいと考えます。
by あずみ