2013.02.20
本校では1年生の1年間、『工業英語』の授業があります。
何を隠そう私が担当しているのですが、
私は一番最初の授業で、いつも学生にこう聞きます。
「この中で英語が苦手、もしくはむしろ嫌いという人は挙手して下さい。」
そして、毎年彼らの手がすたすたすたっと挙がります。
しかも全体の8割も・・・。 ゚・。(。/□\。)。・゚
でも、これが本校に入学してくる学生の現実です。
しかし、現代における化学やバイオの世界で、
ある程度の英語力は必然的に重要であり、
企業の採用試験でも英語が科目に挙げられているところが少なくないのが現実のところです。
そうは言っても、嫌いなものは嫌い。
自分の夢の実現のために英語が大事であることをいろいろと説明されても
なかなか英語ができるようになるものではありません。
そこで、私はこういうことを目標に授業を行っています。
「英語嫌いの人は、今までよりはましだと思えるように、
英語が普通の人は、案外好きだと思えるように、
英語が好きな人は、大好きだと思えるように。。。」
結果、多くの学生がそうなってくれています。
今回工業英検4級に合格した有機テクノロジー学科1年生のMさんと
資源分析化学科1年生のM君も英語嫌いな二人。
彼らに英語に対してどう思っているのかと聞くと、声を合わせて、
「英語はハッキリ言って嫌いです!(笑)」という回答。
その二人がどうして英検に受験しようと思うようになったのか、
そして合格するに至ったのかを探るべく、インタビューすると、
「先生の授業は本当に基礎からゆっくりと解説してくれるし、
演習問題も友達と一緒に考えるようなスタイルで取り組ませてもらえるので、
一人で悶々と難しい英語に向き合うという感じではなく、
前向きに英語を捉えられるようなものだったので、
英語嫌いが以前よりはましになり、そして資格取得に向けて頑張ろう!と
自然に思えるようになったんです。」との回答。
担当している先生からの質問なので、良いように答えようと思ったかもしれないことを
勘案しても、私の熱意は授業を通して学生たちに確実に届いていたんだと実感できた瞬間でした♪
来年から英語の授業は無くなりますが、コレを機会に英語嫌いから脱出して欲しいと思います。
こちらは生命バイオ分析学科1年生のS君。
担任のましおか先生に何やら指導をされている様子。。
何をしているのか聞くと、就職活動で必要なエントリーシートや
履歴書を作成するのに必要な「自己分析」について
足りないところを具体的に指導して頂いていたとのこと。
彼に、今後の目標を聞くと、
「4月中には内定を取り、学年で1番の内定を目指してるんですよ!」と
素晴らしい意気込みの彼も、実は英語が苦手な学生。。。
でも補講などを受けること無く無事単位も取得できました。
苦手なことでも前に進む一歩が踏み出せるような基本のところから教えるというのが
本校のそもそもの教育方針です。
そして、このことは何も英語に限ったことではなく、すべての科目に言えることです。
苦手なことでも前に進む気にさせる秘密は入学された方しか味わうことができません。
進路を迷っている方は是非今週土曜日に行われる体験入学へ!
byすくろーす