2013.03.18
本日は、一般社団法人日本化学連合の
「化学コミュニケーション大賞2012」の表彰式がありましたので、
その模様をお知らせします。
そもそも日本化学連合とは、
国内で17つある化学の学会や協会が、
『化学関係団体が賛同して開催する事業』を強化発展させるために組織した、
いわば、我が国の化学団体では最高峰の団体です。
そして、そのような団体が「社会のなかの化学」「社会のための化学」を
化学コミュニティー内外に発信し、
社会と化学者の間で「化学の知」を双方向に共有するための
コミュニケーション力の強化に携わってきた人や団体を表彰する
という目的で創設されたのが、「化学コミュニケーション賞」。
今年は、個人6件、団体7件、合計13件の応募の中から選考された結果、
本校が「審査員特別賞」を受賞することになったという訳です。
そして、受賞したテーマは「教員のチームワークによる化学情報の発信」。
ここが本校にとって最も嬉しいところです!
なぜ嬉しいか?
今回受賞した概要を記しますと、
・化学が身近で楽しく、
また、化学技術が私たちの生活に無くてはならない存在で
あるかを理解していただく活動に、長年関わってきたこと
・事業の展開にあたっては、
本校設置学科に応じて在職している多彩な分野の教員
(例えば、有機合成、無機材料、環境化学、生物工学、遺伝子工学、
食品化学、医薬・薬学、香料化学、機器分析化学など)が、
アイデアを出し合ったり、中学や高校からのバラエティ豊かな要望に応えてきたこと
・これらのことは、教員の横の連携をしっかりととったチームワークなしではなし得なかったこと
その例として、
1.実験会の実施(準備から実施まで、本校専任講師が全員で協力して行い、各専門分野を担当)
(1)出張実験会および実験会受け入れ実施(中・高校からの要望で随時実施)
2004年から現在まで49回実施、参加者総数は1000名に上る。
(2)本校独自の定期的な実験会の実施
2000年から現在まで61回実施。参加者総数は1400名に上る。
(3)青少年のための科学の祭典大阪大会「サイエンスフェスタ」への出展
2007年から現在まで計7日出展。本校ブース来場者数は2000名に上る。
2.WEBでの化学情報発信(本校専任講師が輪番制で原稿作成・配信)
(1)実験情報紹介ホームページ(家庭向け・授業向け)の運営
現在まで96種類の実験を紹介
(2)化学情報メールマガジンの配信(2誌)
2000年から現在まで総配信数は約1200回。登録者数は4700名に上る。
(3)化学情報Podcast配信
2005年から現在まで357回配信。
(4)化学で笑顔プロジェクト(ホームページ・facebook)
2012年6月から開始。
3.化学情報および実験・分析技術関連図書の出版(4冊)(本校専任講師全員で各分野を担当)
などが挙げられました。
なぜこんなに喜んでいるかと言うと、
もちろん、上記のような活動を評価されたことは当然ながら、
「本校教員のチームワーク」が評価の対象となったことが本当に嬉しいことだからです!
本校は、学生を募集することも、学生を教育し普段の指導をすることも、
学生を就職に導くことも、すべて教員が実施しています。
そして、こうして全部を教員が実施するためには、
個々の教員の力ももちろんながら、教員同士がタッグを組むことも、
目的実現には欠かせないことだからだと考えているからです。
上の概要からもお分かりいただけるように、
一つのことを始めたら本校は途中で止めませんし、
こうして長く続いて来られたのは、
まさに全員で力を合わせてきたことに他なりません。
こうして普段から学生に対し発揮してきたチームワーク力が、
このような形で評価につながったのが、何よりの宝物だと思うのです!
本日の授賞式は、私、かりめろが出席してきました。
場所は東京・御茶ノ水にある「化学会館」。
ロビーに入ると、歴代日本人ノーベル化学賞受賞者のお名前が。
これだけでも身が引き締まります。
受賞した表彰状と盾。立派なものをいただきました!
授賞式のシーンは撮影できませんでしたが、
いただくことができれば後日掲載します。
この受賞を機に、目前に迫ってきている新入生の受け入れや在校生の教育に、
さらにチームワーク力を強固にして臨みます!
これからの本校にご期待下さい!!!
※さらに詳細な受賞概要をご覧になりたい方はこちら
→「化学コミュニケーション賞2012業績内容」
by かりめろ(校長)