せんせのブログ

2か月ぶりの実験!

2013.04.14

毎週土曜日・日曜日に社会人やフリーター、Wスクールの
学生などを対象に定員20名の少人数制で開講している化学
分析コースが今日も行われています。学校前の桜並木が
葉桜と変わりつつある中、学生達は今日も元気に登校して
きました。

2年生にとっては今日は久しぶりの実験の日です。機器分析
実験は昨日から始まっていますが、昨日はガイダンスの日。
実技は今日から始まります。2月の上旬に1年生での実験が
終了し、ほぼ2か月ぶりの実験ですが、実験のテクニックは
鈍っていないでしょうか?

操作上で気をつけるべき所はきちんとできているでしょうか?
本校で執筆したべからず集なども参照しながら、久々の実験に
取り組みました。

今日は、鉄イオンの定量を吸光光度計を使って測定します。
鉄イオンの入った溶液にある試薬を入れるとオレンジ色に
発色します。鉄イオンがたくさん入っていればオレンジが
濃くなり、薄ければオレンジも薄くなります。そういう
原理を使った実験です。
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学生達の手際を見ていると、2か月ぶりとは思えない様子で
テキパキと実験を進めています。また感心したのは、実験中に
しっかり横のコミュニケーションが取れていたことです。

3~4人のチームに分かれて実験をしたのですが、「今、僕は
コレをやっているから、A君は次にこの操作をやって、B君は
これをやってね」のように各自が自分が今何をやっているかを
口に出し、できていないところをお互いフォローし合いながら
段取りよく実験を進めていました。

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今年の2年生には平日コースから土日の化学分析コースに転科
してきた学生がいるため、なじむのに時間がかかるかなぁ、と
少し心配もしたのですが、前から同じクラスであったかのように
しっかりと協力して実験を行っていました。

実験はどの班も、上手くできたようで、実験後に書くグラフは
非常に直線性の良いグラフが書けていました。あまりに良い
数値が出ていたので逆に何か計算を間違えているのではないかと、
心配していた学生もおりました。いえいえ、失敗ではありません。
皆さんのスキルがそこまで上達しているのです。

一年前は、今日初めて実験室に入った1年生と同じように手元も
覚束ない様子でしたが、皆さんは一年でそれだけ成長したのです。

実験後に学生達に感想を聞くと、2か月ぶりだからという感想は
なかったようですが、「やはり座学だけでなく実験がある方が
楽しい」という声が多く聞かれました。

さぁ、今年は卒業研究も待っています。前期は機器分析のスキルを
もっと上達させて、卒業研究に挑んでいきましょう!

by ドラ一郎