2013.04.28
毎週、土曜日・日曜日に社会人やフリーター、Wスクールの学生などを対象に
定員20名の少人数制で開講している化学分析コースが今日も行われています。
世間ではGWの最中ですが、学生達は分析化学の知識と技術を身につけ、
今の仕事でのスキルアップや、就職・転職を目指して頑張っています。
今日、2年生では卒業研究ガイダンスが行われました。
本校では、2年生の後期から半年間卒業研究に取り組みます。(平日の医療
からだ高度分析学科は4年生の1年間実施)
土日のみ通学の化学分析コースの学生達にも卒業研究はあり、毎年限られた
時間の中で、実験計画を立て、目的達成のために研究を進めていきます。
化学分析コースでは、現在仕事で扱っているものに関連した卒業研究が行われる
こともあり、昨年は仕事で取り扱っているシアバターを素材に研究を進めた学生も
居ました。
今年度は、どのような研究テーマに取り組んでいくのか考えるため、今年の
卒業研究指導担当である私と准講師のM先生とでプレゼンテーションを行い
ました。
私は主に食品や環境に関する研究を、M先生は無機材料や油脂など幅広いテーマに
ついてプレゼンを行いました。学生達はそれぞれ真剣な面持ちで、プレゼンを聞いて
いました。入学以来、「環境に関する卒業研究がしたい」という学生も数名いましたし
食品や化粧品に興味を持つ学生もおりました。これから約2週間、どのテーマを選ぶか
検討期間になりますので、じっくり検討して下さい。ただし、ガイダンスでも行った
とおりテーマ選びは卒業研究の一部です。よーーーーく検討して下さいね。
その後2年生は、機器分析実験を行いました。今日は原子吸光光度計で、カルシウムの
定量を行います。1年生の時にも一度、原子吸光光度計を扱っていますが、およそ
10か月ぶりに扱うことになります。
機械の操作は少し忘れてしまっているところもあるようでしたが、実験で用いる溶液の
調製は非常にテキパキしたものでした。先週行った鉄イオンの分析と異なり、今日の
溶液はすべて無色です。実験台もきちんと整理して、試薬にもラベルを貼り、整理して
実験を行わなくてはトラブルの基です。
機器での測定が始まると「すごいキレイ!」との声が。
そうです。この機器は炎色反応を応用して測定いる機器なので、測定元素によっては
非常に鮮やかな炎が出ます。1年の時に暑かった元素は無色の炎でしたが、今日は
色の付いた炎がでていたのでした。
炎のきれいさにしばし心を奪われながらも、気持ちを切り替え最後まで測定を行いました。
実験後のデータ整理では結果が基準値の3σ(シグマ)内に納まっているか計算をしました。
会社でQC活動を行っているS君などは3σと言う言葉をしっており、頷きながら説明を
聞いています。他の学生達は初めて聞く者も多かったようですが、計算はばっちり
できたようです。
さぁ、来週の土日は化学分析コースの授業もお休みです。自宅でしっかりレポートを仕上げてきて
下さいね。
by ドラ一郎
明日、4/29(月)は祝日のため、学校はお休みです。次回のブログは4/30の更新と
なります。お楽しみに。