せんせのブログ

有名な医薬品の合成にチャレンジ!

2013.06.02

毎週土曜日・日曜日に社会人やフリーターを対象に分析化学の知識と技術を習得するために
定員20名の少人数制で実施されている化学分析コースが今日も開講されました。
今週も日本全国から学生が集まり、熱心に分析の技術を学んでいます。

医薬品の合成に初挑戦!

今日の1年生は午後から基礎化学実験でした。今日の実験テーマは『アセチルサリチル酸の合成』。
アセチルサリチル酸は別名アスピリンといって、身近なところではバファリンなどに使用されている
解熱鎮痛剤の有効成分です。この成分を化学的に合成し、精製し、分析するのが今日の目的です。

私が実験室を訪れたときには、アセチルサリチル酸の合成反応はすでに終了し、H君とT君ができた
物質をろ過しているところでした。
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H君「これがバファリンなどに入ってるんですか」
ドラ「バファリンの半分はやさしさが入ってる、ってCMをしていたから半分はアセチルサリチル酸
   かな?いやいや本当は330ミリグラムしか入ってないんだけど」
H君「そうしたら他の成分は何が?」
ドラ「大半は錠剤に固めるための糖やデンプンだね。あと胃を保護するための成分も入ってるらしいね。」

...など実際の医薬品中での利用のされ方なども話ながら実験を進めていきました。単に合成してみたり
分析してみるだけでなく、自分の生活の中でどう利用されているかを理解することで、実務に対する
イメージも膨らんできたと思います。まだこれから1年半以上学生生活は続きますが、毎日一歩ずつ
分析技術者として成長していって下さいね!

1年で大きく成長した友人

昨日のポテト先生のブログでも紹介したとおり、平日コースの学生達により道頓堀川水質調査の再調査が
行われています。今日はその2日目ということで、大腸菌群数と一般細菌数のコロニーカウント(微生物が
どれだけ繁殖したか確認する試験)を行いました。
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左の写真の一番手前に写っているのは、2年生のM君(写真左)と1年生のB君(写真右)。実は彼らは
高校の同級生なのです。M君は高校卒業と同時に本校へ入学しました。B君は高校卒業と同時に一度就職
していたものの、もっと技術的な仕事に就きたいという思いから、退職して今年本校に入学してきたのです。
B君から見ると1年先に入学したM君は、
  「高校の時と違ってしっかりとして、知識も今の僕に比べたらすごいです。」
という印象だそうで、M君の成長には目を見張るものがあるようでした。
「高校の時は、一緒に洗ビンで悪ふざけなどもしてたんですね(笑)」と昔話も教えてくれました。
今日、テキパキと後輩の指導をしていたM君の姿は将来の1年生達の姿です。B君も、1年後には今日の
2年生達のように後輩にしっかりと指導出来る先輩になって下さいね。

by ドラ一郎