2013.06.11
今朝は、台風3号の影響もありパラパラと雨が降っていましたが、
1時限目が終わる頃にはスッキリと晴れていました。
さて、今日は実験や課外活動で、日々成長している学生達を紹介させていただきます。
まずは、卒業研究の様子を紹介しましょう。
昼休み、資料室では多くの学生が、教員と一緒に卒業研究の打ち合わせをしていました。
私が担当している「アマモに関する研究」は、本校の学生だけでなく、企業、NPO、
他の専門学校と共同し、一大プロジェクトとして5年間取り組んできました。
アマモとは、海の浅瀬に生育する海草で、
人工浜には生育しにくいことから美しい自然の海の象徴とされています。
しかし、近年人工浜に自生しているアマモが発見されました。
その要因を解き明かし、大阪湾をアマモでいっぱいの美しい海にして、
いつかダイビングスポットにすることがプロジェクトの狙いで、
中でも本校の役割は、アマモが自生する海底環境の分析です。
卒業研究自体は、夏休み後の後期から始まりますが、それに先駆け、
昨日は共同研究者であるNPOの方にお越しいただき、
今後の方向性を決定するためのアドバイスをいただきました。
その内容を踏まえ、今日は具体的な分析項目の最終決定をしました。
本校の研究は、大学とは違い教員と学生が二人三脚で進めていくため、
私も一緒に学生達とディスカッションをしました。
卒業研究の準備が始まり約1ヶ月ですが、
この期間は今後の卒業研究を大きく左右する最も大切な準備期間です。
学生同士で何度も打ち合わせを行い、本研究の目的や社会的意義を考え、
目的を達成するにはどのような分析を行うべきか、測定項目を洗い出しました。
チームで一つの目的に向かって物事を進めることの大切さを知り、
プレ社会人として成長した1ヶ月でした。
7月13日(土)に実施される分化祭(分析化学のお祭り、の略で本校の学園祭です)
に向け、その準備の様子はこれまでもお伝えしてきました。いよいよ1ヶ月前となり、
模擬店や企画の準備が本格化してきました。
企画段階でありますが、廃材から作った万華鏡の試作品です。
少し、見せてもらいましたが、とても綺麗でした!!
また、以下の写真は実行委員長のM君が、1年生に販売価格の算出方法を説明している様子です。
M君は、分化祭実行委員が発足したばかりの頃、
どのように全体を引っ張って行けば良いのか分からず悩んでいましたが、
いまでは1年生の実行委員に頼られ的確なアドバイスをしてあげています。
また、実行委員会を開催する前日には、
その準備のため必ず事前打ち合わせを行うようになりました。
解らない中でも最善を尽くしつつ、頑張っている成果が少しずつ出てきていると感じた瞬間でした。
分化祭の詳細は後日改めてご紹介しますが、先日のブログで少し紹介しています。
きっと楽しんでいただけますので、皆さん、是非お越し下さい!
https://www.bunseki.ac.jp/teacher_blog/2013/06/post-7527.html
本校の講師全員で執筆し、昨年4月に出版された『分析化学のべからず171』。
この本には、実験を行う上での心構えや実験器具を取り扱う上での注意点など、
基本的なことがまとめられています。プロの分析技術者の方からも、評価頂いていますが、
なんと、今回好評につき増刷が決定したと、出版社から連絡をいただきました。
私も執筆した一人として、嬉しい限りです。
プロの方の評価は、以下をご覧下さい。
http://ytsumura.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/171-f023.html
byせんぱい