2013.06.19
本日は、第29回の化学実務駅伝が、学校で実施されました。
「駅伝」と言っても、学生が走る訳ではありません。
化学実務駅伝とは、本校の卒業生がお世話になっている企業の方をお招きして
講演して頂くもので、バトンを繋ぐように毎回いろいろな企業様にお越し頂くこと
から「駅伝」と名付けられています。
在校生にとっては、卒業生が就職した企業で、現在学んでいる化学や分析の技術が
どのように活かされているかを直接聞くことができる貴重な時間です。
今回は、医薬品などの原薬を製造されている株式会社三洋化学研究所から、
実際に品質保証に携わっておられるY様、本校平成25年3月に生命バイオ分析学科を
卒業したばかりのIくん、そして人事もご担当されているK様に第29走者として
ご講演頂きました。
この写真は講演後にホッと一息つかれているところで、校長のかりめろ先生と副校長の
すくろーす先生と撮影をした写真です。
前列の左からY様、K様、そして卒業生のIくん、いやI様です(笑)。
品質保証部のY様からは、本校の学生が目指す職種の1つでもある品質管理職として、
品質保証の現場のお話を分かりやすく、時には専門的な内容も踏まえて講演頂きました。
いかに化学を基礎として学んでおくことが大事か、また機器を使用した分析技術の重要性
もお話頂きました。
いずれも、本校学生が普段学んでいる授業や実験の内容と重なるところが多く、学生も
今学んでいることをしっかりと積み上げていかなくてはいけないと感じた様子でした。
最後に、Iくんからも学生に対して、
「学校の勉強や資格取得はもちろん、遊びも、課外活動も、今できることをしっかりと
頑張ってほしい。」と、メッセージをくれました。
現在は、品質管理としても実験をしているとの話でしたが、いかに正確にそして精密に
結果を出すことが大切なことかを実感しているとのことでした。
Iくんは、私ぽてとが担任をしていたときの学生で、本校へ入学した時から一緒に学校
生活を過ごしていました。
クラスの学級委員長的な存在で、いつも前に出てクラスの学生を引っ張っていました。
そんなIくんが、この企業に内定した時の様子は、こちら↓です。
https://www.bunseki.ac.jp/teacher_blog/2012/06/post-6923.html
卒業してから、まだ数カ月ですが、このように成長している姿を見て、ちょっと「感動」
です。
講演して頂いたIくんの上司となる方々からは、
「Iくんが弊社に入って、大きな声でも挨拶をして、職場の雰囲気を変えてくれた。」と、
高い評価も頂きました。
Iくん、いや、I様、これからも活躍して下さいね!
そして最後に、品質保証部のY様が、実は本校の講師全員で執筆して、昨年4月に出版
された『分析化学のべからず171』の読者であることが、お話の中で分かりました。
この本には、実験を行う上での心構えや実験器具を取り扱う上での注意点など、基本的
なことがまとめられています。
つい先日も、この増刷が決定したばかりです。
このように現場の方が読まれていることを知り、執筆にも関わった私も大変嬉しく思い
ました。
今日の講演を聞き、学生は本当に良い刺激を受けたと思います。
明日からまた1日、1日、できることから取り組んでいきましょー!
最後になりましたが、講演頂いた株式会社三洋化学研究所の皆さまに
改めてお礼申し上げます。
By ぽてと