せんせのブログ

今日の先生は「化学の楽しさ」の伝道師に!『西脇工業高校実験会』

2013.06.27

今日、ぽてと先生とミジンコ先生は、「日本のへそ」西脇市にある、
兵庫県立西脇工業高校に出張してきました。
目的は何かというと、高校1年生の工業化学科の方を対象とした出張実験会を開催するためです。
(つい先日のブログにも、その準備のもようが紹介されています。
 こちらをご覧ください。)


この高校での出張実験会は、実は今年で6年目!
しかも、毎年2日間にわたって別の生徒さんを対象に実施していますので、
述べ12回目ということになります。
この実験会の目的は、ずばり「化学者の仕事体験」。
毎年ご依頼いただいている高校の先生からは、
「高校1年生の彼らにとって、進路検討はもう少し先の話ですが、
 その検討すべき日が来た時にやはりこういった体験は
 仕事のイメージをある程度明確に持った上で考えられるので
 彼らにとってプラスになっているという感触があります。
 特に化学者の仕事というのはなかなか若い生徒にはイメージしにくいものですので
 毎年助かっています。」
と話してくださっており、こちらもそのご期待に応えたいと毎年実施するうちに
こんなに長いお付き合いとなったのでした。

実際にこの実験会をきっかけに分析化学者という仕事に興味を持ち、
本校に進学してきた生徒もいましたので、
(そんな本校入学生のI君についてはこちらをどうぞ!)
こういう実験会での分析化学との出会いは生徒さんにとって人生を左右するかもしれないものです。
その責任を感じながら、しっかり楽しんでいただかなければ!と気合十分なぽてと先生とミジンコ先生です。

f:id:bunseki:20130627191822j:image

化学講演に続き、3つの実験を行いました。毎年大変好評いただいているこのお品書き...
さて、今日の生徒さんの感触はどうでしょうか???
それは、こちらの写真を見ていただければお分かりいただけるのではないでしょうか(^^)

f:id:bunseki:20130627191841j:image f:id:bunseki:20130627191840j:image
f:id:bunseki:20130627191838j:image f:id:bunseki:20130627191839j:image
f:id:bunseki:20130627191836j:image f:id:bunseki:20130627191833j:image
f:id:bunseki:20130627191832j:image f:id:bunseki:20130627191830j:image
f:id:bunseki:20130627191834j:image f:id:bunseki:20130627191837j:image
f:id:bunseki:20130627191835j:image f:id:bunseki:20130627191825j:image
f:id:bunseki:20130627191823j:image f:id:bunseki:20130627191827j:image

とっても生き生きと楽しそうに実験しています!
本格的な実験というよりは、生活の身近なところに化学があることを実感してもらい、
そして化学って面白い!化学ってすごい!という好奇心と興味を持っていただくための
実験でしたが、その目的は達成できたようです。

でも楽しむだけではありません。
体験前に、ぽてと先生が「化学が嫌いな人!」と挙手を求めたとき手を挙げていた生徒さんが、
体験後には、「今日の実験とても楽しくて、化学が好きになりました。
今日やった実験を家でもやりたいんですが、どうやったらいいですか?」と嬉しいコメントが!

また、他の生徒さんにも「化学・バイオ技術者ならどんなことを実現してみたい?」と質問すると、
 ・世の中の人たちが喜ぶような薬を発明できるよう尽くしてみたい。
 ・いろんなことにチャレンジしたい!
 ・雷を使って電気を賄う方法を考えてみたい。
 ・香料のことをもっと調べてみたい。
 ・よりよい暮らしを作りたい!と思います。
 ・化学についてもっと追究してみたい。
 ・環境のために、できることを考えてみたい。

などといろいろな夢を語ってくれました。
実は、こういった好奇心や夢を見つけることが、化学者としてのスタートラインです。
これを実現したい、と思う気持ちが勉強への意欲になり、そして就職実現に繋がるのです。

今日と先週の2回の実験会で、総勢38名の生徒たちが見せてくれた楽しそうな笑顔が、
「やった!夢実現!化学でこんなことを叶えたぞ!」という達成感の笑顔になることを
夢見つつ、帰路についたぽてと先生と、ミジンコ先生でした。

by アビー