せんせのブログ
授業の内容を実験で実感!
2013.06.30
週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、化学分析の知識・技術が修得でき、平日の学科と同様に
2年間で卒業できる(卒業と同時に取得可能な国家資格も全員が取得できる)化学分析コース。
このコースは定員20名の少数精鋭で、技術職への転職や再就職、現職におけるスキルアップや、
国家資格の取得、事業の拡大等を目的とした社会人や大学生が、全国各地から通学しています。
今日は午後から実験。先週のブログでも紹介がありましたが、1年生は分析機器を
使用した実験が始まっています。今日は、「原子吸光光度計」を使用した実験です。
この「原子吸光光度計」は、金属の定量分析(どれだけ含まれているかの分析)に
用いられる分析機器で、環境水はもちろんですが、食品・医薬品に含まれる金属の
分析などにも使用されています。
さて、学生たちは講義の「機器分析法?」でも、この分析機器の原理などについて
同時並行で学んでいます。その授業では、
「金属原子が光のエネルギーを吸収することを利用した分析機器である」とか、
「吸収された光のエネルギーは、発光(炎色反応)という形で放出する」などと
話で聞いているため、イメージも掴みにくいだろうと思います。ということもあり、
実際にそれをビジュアルで見てもらい、完全理解への一助としていただきました。
左から、銅・ナトリウム・リチウムの炎色反応です。今日は、未知試料に含まれる
マグネシウムの濃度を定量する実験でしたが、原子吸光と発光の原理を理解させる
この炎色反応に『きれい!』とか『すごい!』という大きな声があがっていました。
実験終了後、新潟から週末のみ遠距離通学し、大学とWスクールしているH君(下写真)から
次のような話を聞くことができました。
『昨日、機器分析法?の講義で、金属原子の吸光と発光の関係を学んだばかりでしたので、
イメージしにくかったことも、よく理解できました。今回使用した、原子吸光光度計も
専門的な分析機器ですが「何を・どのように・測定しているのか」を実感しながら実験
できていると感じます。授業と実験の進度も合っているので、理解が深まりやすいです。』
分析機器は、その取り扱い方法を習得するのは最低限であって、原理を理解してこそ「考える」、
「対応する」力が身に付きます。機器自体の問題発生を察知するにも、その知識は不可欠です。
授業と実験は可能な限り進度を調整していますので、スポンジのように知識・技術をどんどん
吸収していってくださいね!来週も頑張りましょう!!
by あずみ