2013.07.30
1年生の資源分析化学科と有機テクノロジー学科では、
今日は「定性分析実験」の「実技試験」が行われました。
定性分析とは、
試料の中に「何が」含まれているのかを調べる分析手法です。
そして、この実技試験では、
今まで学んできた方法を用いて、
試料に入っているいくつかの成分を判定します。
しかも実験中は、今までのテキストなどは見ることはできません。
つまり、今までの経験と予習だけを頼りに、
たった1人で試料の中を判定します。
本校の授業、実験は明日でいったん終了し、
その後は1か月以上の夏休みに入ります。
まさに、夏休み前の最終難関と言えます。
その難関に挑む学生、
そして挑んだ後の学生が教室で待機していました。
「過去のノートや資料もしっかり確認できました。試験が楽しみです!」
と話してくれた資源分析化学科のS君(写真左の学生)。
S君は環境分析に興味を持って本校に入学して来た学生です。
今日の定性分析のスキルは、
環境を分析するためにとても重要なものです。
S君も気合が入っています。
「思ったより順調に成分を検出できたんですけど、
そこに至るまでの方法などに少し不満が残っています」
と有機テクノロジー学科のM君(写真左の学生)。
化学を本格的に学んで約4か月、
彼の今日のコメントは、
もう立派な「分析化学者」ですね。
また、これから試験に臨む資源分析化学科のO君は
「頑張ります!」
と、案外リラックスした雰囲気でした。(写真右の学生)
また、実技試験終了後で談笑しているグループ。
「途中まで順調でしたが、最後の一つがなかなか難しかったです」
「サンプルが予想と違う変化を示したときは焦りました...」
など、実験操作の苦労話や成功談などで話題が尽きない様子でした。
そして、実技試験の様子。
色んな実験器具を使用するのはもちろん、
それらをバーナーで加熱したり、混ぜたり、ろ過したり、
と今まで学んできた実験操作をすべて駆使して、
次々と先に進んでいきます。
入学してきた当初は、
試験管を持つのも初めてという学生がほとんどでした。
そしてそこから、今日に至るまで、
時にはテキストを予習、復習したり、
あるいは教員や先輩に教えてもらったり、
また、いろんな資格試験にもチャレンジしました。
その経験が、
今日の実技試験での彼らの堂々とした姿に繋がっています。
今日の難関をクリアすれば、
また「分析化学者」として、一回り大きく成長します。
そしてその成長が、
後期、そして2年生になってからの
さらなるレベルアップに繋がっていくでしょう。
夏休み前に「難関」にチャレンジした今日の経験を、
今後も大事にしてほしいと思います。
byあおひげ