せんせのブログ

国家資格の技能講習に向けて!

2013.08.03

週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、化学分析の知識・技術が修得でき、平日の学科と同様に
2年間で卒業できる(卒業と同時に取得可能な国家資格も全員が取得できる)化学分析コース。
このコースは定員20名の少数精鋭で、技術職への転職や再就職、現職におけるスキルアップや、
国家資格の取得、事業の拡大等を目的とした社会人や大学生が、全国各地から通学しています。

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今日は、実験のない授業日でしたが、放課後にある説明会を実施しました。
9月の上旬に実施される、国家資格の技能講習についての事前説明会です。
具体的な資格の名称は、「特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者」、
「有機溶剤作業主任者」、「酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者」です。
この技能講習は、一般の人にも開講されていますが、平日学科・コースの
夏休みの時期に、本校の学生のみを対象として毎年、講習が実施されます。

化学分析コースの学生も、日程の都合さえ合えば受講することができますし、
基本的な最終試験に合格すれば、3つの国家資格を同時期に取得することが
できます。平日学科・コースの学生も含め、ほぼ全員が合格し、資格を取得
しています(昨年度、化学分析コースの学生が資格を取得した時のブログは
こちらです)。

難しそうな資格の名称が並んでいますが、例えば「酸素欠乏・硫化水素危険
作業主任者」、この資格はお酒などの醸造を行う企業でも、発酵過程で酸素の
濃度が通常よりも低くなる場合があるため、有資格者の設置が義務付けられて
いるのです。

化学分析コースの学生が本校へ入学する動機は様々ですが、国家資格の取得や
その資格を活かして転職・再就職を叶える人も少なくありません。実際に、
この技能講習で取得した資格がきっかけとなり、入学前に希望していた業界に
転職を果たした卒業生もいます。

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このYさんは、この3つの技能講習全てに申込みをしています。その理由は?

 『卒業後に起業することも考えています。考えている商品の中に、酵素を
  用いて発酵させるものもあるため、酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者
  資格は是非とも取得しておきたいと思います。残りの資格も、将来的に
  自分とどのような接点が生じるか今は判りません。ただ、その時にあの
  時に取得しておけば良かった、とは後悔したくありません。来月の技能
  講習、精一杯に頑張ってみます。』

まだまだ夏は続きますが、学生たちは平日・土日を問わずそれぞれの目標に向けて頑張ります。
技能講習は来月ですが、それぞれの最終試験に合格し、国家資格が取得できた時の「笑顔」を
今から楽しみにしています!

by あずみ