せんせのブログ

先輩から後輩へと向けられた期待と温かい思い、そして歴史

2013.08.20

明日は道頓堀川水質調査サンプリング!


道頓堀川水質調査のサンプリングを明日に控え、
今日はその準備で約20名の環境委員会の学生達が登校していました。

まずは資源分析化学科2年生の会長のM君の挨拶と注意事項説明の後、
いよいよ道頓堀川水質調査の準備開始となりました。
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M君の挨拶の中では、
「今回は1年生がしっかりと自分で準備ができるようにしたい!」
という声明が出されました。
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入学してまだ4カ月程度しか経っていない1年生に対してのこのセリフは、
一見、スパルタのように聞こえます。

しかしながら、その陰では
「どうすればスムーズに準備ができるか」
「ミスをおこさないためにはどうしたらいいか」
ということを常に考え、後輩への指導がスムーズに出来るように十分に検討し、
そのための準備も万全を期している先輩の温かい思いがあるのです。
その成果もあって、1年生が主体で動いていたにも関わらず、
結果的に予定よりも30分も早く準備が終了しました。

一方、こちらは生命バイオ分析学科1年生Tさん。
水質調査に参加するのは3回目なのですが、そうした会長の強いメッセージを受け、
最初は多少緊張しているようでしたが、一人で準備が出来るようになりました。
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特に、試薬調製の際の希釈操作については、
「初めて参加したときは、なかなかうまく行かなかった操作でしたが、
 前期を終えて、今日、そのスピードが早くなっていることが実感出来ました。
 何度も練習してもっと早く、正確に合わせられるようになりたいです。」
と語ってくれました。入学してまだ4カ月程ですが、確実に技術が身についていることを
課外活動でも実感でき、後期へのやる気を見せてくれました。

こちらは環境委員会幹事長兼水質班班長であります生命バイオ分析学科2年生のN君。
「明日のサンプリングに向けて、学校前を流れる大川で採水チェックをしようと思っているんです。」と
川の水を採取する装置「バンドーン採水器」の調整を行っていました。
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調整がやっとできて、大川で採水チェック。
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どうやらうまくいったようで、明日のサンプリングの準備がこれで整ったようです!
サンプリングの状況等は、またブログでもご紹介してまいります。

卒業生が語る!本校で学んだことは知識と技術だけではありません!


道頓堀川水質調査の準備が順調に進んでいる頃、
本校の有機テクノロジー学科を今年の3月に卒業した第30期生のNさんが
学校に遊びに来てくれました!
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折角なので、道頓堀川水質調査の準備で後輩たちが頑張っているので、
激励のために、一緒に実験棟へ向かうことにしました。

玄関では事務の職員の方とも、久しぶりの対面で楽しそうに談笑。
事務の方も学生一人一人のことを覚えている、そんなアットホームな学校なのです。
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実験室では、生命バイオ分析学科2年生のH君や、前述のN君、マカロン先生と、
久しぶりに出会えて、とても楽しそうに話をしていたのが印象的でした。
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彼女自身は、有機化学の魅力を授業や実験で感じ、やっぱりもっと勉強したい!
という思いから国立大学理学部の3年次に編入学をしましたので、
実際の就職活動は行っていませんでしたが、本校では編入学希望者についても、
やがては必ず就職活動をするということを見越して、就職活動や
企業に入社してから必要なことを就職希望学生と一緒に勉強してもらっていました。

彼女に言わせると、そのことこそが財産だったようです。
というのも、大学3年生の今、就職セミナーなどに参加していて感じるのは、
結局は、就職戦線で勝ち抜くために必要なことはすべて、本校で教えてもらっていた
ことだったんだということに改めて気付いたということなんだそうです。

そうして気付き、感じたことを、今現在就職活動真っ最中の本校の後輩たちに、
自分が実感値として体感した、単なる知識や技術だけではない、
企業で働くために大切な「人間力」についてもアドバイスしてくれました。

卒業生からのお土産は求人票!


夕刻には本校第5期生で約25年前に卒業されたMさんが、後輩への求人のお話を持って下さいました。
Mさんは、現在、健康食品や化粧品を扱われている企業で、原材料の分析から製品の開発を主に行っておられます。
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今回、新たな事業展開を計画されており、人材を紹介して欲しいということで、来校されました。
化学や食品、化粧品などの知識がなければ製造現場の担当者と話をすることは難しいと考え、
それならば本校の卒業生を採用できないかと考えられたとのこと。
本校卒業後に実務経験が3年あれば取得できる「医薬部外品製造業責任技術者」も
かなり魅力に感じておられるようでした。
今回は今すぐに働ける人といことで、本校を既に卒業した方への求人でしたが、
「出身校である本校へ求人を出すことを、もっと早くに提案して欲しかった。」
と、上司に言われたとのことでした。

学生時代の思い出を伺いますと、
「実験を通して、様々な分析技術を身に付けられて良かったと、今も友人と話しています。
 特に、実験終了後に作成するレポートは、当時の先生にはかなり厳しい評価を頂いていたことで、
 会社に入ってから、早く正確に報告書を作成することができるようになっていました。
 今では当時の経験のお陰で、今の自分があると感謝しています。
 でも、今となっては、あの当時、もっと真剣に取り組んでおけば良かったと思います(笑)。」

久しぶりに母校に訪れた感想を尋ねると、
「当時よりも、校舎も学生数も増え、規模が大きくなったことに驚いています。
 玄関を入ったときに、在校生から元気に挨拶をされ、
 規模が大きくなってもきちんと学生指導がなされていて、とても気持ちが良かったです。」
と語ってくださいました。


今日は、先輩から後輩へと向けられた期待と温かい思いと歴史を感じる一日でした。

byすくろーす