2013.08.26
連日ブログでもご紹介していますが、本日も道頓堀川水質調査が実施されました。
今日は、BOD測定の測定と生態調査を行いました。
BODとは、生物化学的酸素要求量(Biochemical oxygen demand)の略称であり、
最も一般的な水質指標のひとつで、水中の有機物などを分解するために微生物が
必要とする酸素の量で表したものです。
この値が高いと、水質は汚れていると言えます。
まずは、今日調査に参加するメンバー全員で挨拶をした後、調査項目の操作上の
注意点およびポイントを2年生が時に身振り手振りを交えながら1年生に伝えました。
「先輩!この色の違いはなんですか?」
操作を行いながら、色の違いに気付いた1年生からの質問です。
確かに白い沈殿と茶色い沈殿が見られます。
すかさず、資源分析化学科2年生のMくんが答えます。
(写真、中央)
「この色の違いは、試料水中に含まれる酸素の量によって変わります。
試料水には試薬を2種類いれたと思うけど、その試薬と水の中の酸素
が反応して茶色い沈殿ができるんです。
つまり、沈殿の色が白ければ、水の中に含まれる酸素の量は少なくて
逆に茶色ければ酸素の量が多いってことになる」
興味深々で聞いていた1年生有機テクノロジー学科のKさんが
「そうなんだ!!」と自分の手元にある試料をまじまじと観察していました。
「試薬を入れた後に、ゆっくり蓋をしめて...あ!このとき空気が入らないように
注意してね。そのあと、蓋を親指で押さえて...真横に倒すように手首の
スナップを利かせて混ぜるんだ」
見本で見せてくれましたが、1年生にはまだちょっと難しい様子。
でも、なんだか楽しそう♪
試行錯誤を繰り返す1年生たちに、何度も丁寧に教えてしました。
昨年度は、教えられる側だったMくんですが、今年は後輩にしっかりと
学んできたことを教えられるようになっています。
その姿はとっても頼もしい!!
続いて、滴定操作を行うのですが、ここでも器具の取扱いから
しっかりと2年生は1年生に指導をしていました。
1年生も前期の授業で習った滴定操作をしっかり復習しながら
行っていましたよ!!
そしてその横では、今回の調査から実施している生態調査
(プランクトン採集)の確認作業を2年生命バイオ分析学科のNくんが
行っています。
「先生!いました!!」
その声に、顕微鏡をちらりと見せてもらうと、何種類かの
植物プランクトンが確認できました!
先輩から後輩へ受け継がれていく知識と技術。
道頓堀川水質調査は今年で10年目。
10年という重みを感じつつ、その中に確かに先輩たちから
後輩へ伝えられた、この調査にかける熱意も感じ取ることが出来ました。
今年の調査は残り2回。
この調子で頑張っていってほしいと思います。
今回の調査結果に関しては、またHPにて結果をお知らせいたしますので
楽しみにしていてくださいね!!
byマカロン