2013.09.07
毎週、土曜日日曜日に社会人やフリーター、Wスクールの大学生(大学院生)などを対象に
分析化学の知識と技術を身につけるために開講されている化学分析コースが今週も始まり
ました。このコースは平日に週5日通学するコースと同様に、卒業時には専門士の称号が
取得でき、各種国家資格も同様に取得できる2年制のコースです。
7月より卒業研究の始まっている化学分析コースですが、今週の土日は卒業研究がありません。
しかし、実験がないからと行って卒業研究自体が止まっているわけではないのです。
放課後に教室を見に行ってみるとM君が一生懸命実験データをまとめ、Hさんと相談をして
いるようでした。化学分析コースでは、遠方からの通学生も居るため、実験後に次回の実験に
ついてじっくりと話し合う時間の確保が難しいことがあります。しかし今日は実験がなく、
期末試験で5時間目が少し早めに終わります。こういう時間を有効に活用し、データをまとめ、
次回にどのように実験を進めるかの話し合いを行っているのです。
これまでも学生達の声を聞いてみると「入学当時は平日仕事で、土日は学校ということで、
時間の確保が難しいと感じていましたが、次第にスキマ時間を見つけて勉強したり、用事を
済ませるのがうまくなり、時間が有効に使えるようになった。」ということもよく聞きます。
みんな分析化学の知識・技術だけでなく、こういう面でも成長していってるんですね。
今週、幕張メッセで行われているJASISという日本で最大の分析機器の展示会を見に行ってきました。
学生が身につけるべき「分析化学の基本」は時が経っても変わらないものの、世の中には新しい
分析機器が登場したり、新しい問題解決の方法が開発されています。そういった情報を学生に
伝えるため、私たちも情報収集を行っているのです。
機器の展示だけでなく、分析技術の講習会も行われていました。私たちもこういうセミナーで
各メーカーが発売している最新機器でどういったことができるのか、勉強してきています。
今回得た産地直送の情報は、順次「機器分析法1」の授業などで伝えていきますので、学生の
みなさんは楽しみにしていて下さいね。
8月の間しばらくお休みになっていた基礎化学講座が、また今日から始まりました。
今日ははねうま先生が担当で、有機化学の基礎を授業していました。有機化学の授業は後期から
始まりますので、学生にとっては少し先取りした内容を学ぶことになります。今日の基礎化学講座が
終わった後、生命バイオ分析学科のIさんは構造式についてはねうま先生に質問に行っていました。
「これから本格的に有機化学がはじまるんだな、と思いました。少し先に勉強できたので、後期が
始まってからも授業に遅れないようがんばります」とのことでした。
そうです。予習は大事です。『分からないことを教えてもらうまで待つ』のではなく『予習で
分からない点を確認し、授業中はその問題点を解消する』という攻めの姿勢でこれからも頑張って
いきましょうね!
by ドラ一郎