2013.09.13
こんにちは、アクアです!
後期授業が開始した昨日に引き続き、本日も
卒業研究に力を注ぐ2年生たちの姿が見られました!
まずは、平成25年のバッテン先生が担当するDDS班です。
DDSとはドラッグデリバリーシステム(Drug Delivery System)の略で、
目的の患部のみに薬を届けるように設計することで副作用を軽減し、
薬の効果を高めることが出来るシステムです。
彼らは、先輩達が過去8年間にわたり受け継いできた研究を基にして、
体の中で分解しても害をなさないDDSの材料になる物質を探しています。
写真一番左の、有機テクノロジー学科2年生のK君は
今年の4月に色素や医薬品の中間体を作っている企業に内定を頂いた学生です。
内定を頂いたときの様子はこちらから。
https://www.bunseki.ac.jp/teacher_blog/2013/04/post-7413.html
「内定した企業で必要な知識や技術を、より詳しく学んでレベルアップしたい」
と、卒業研究のテーマにDDSを選んだK君です。
DDSの新規材料に期待される、ポリ乳酸という物質を作る予備実験を行っていました。
「ポリ乳酸は、環境中で、水分や微生物によって
最終的に、二酸化炭素と水に分解されるという、
とても環境にやさしい性質を持っています。
このポリ乳酸なら、体の中で分解しても害にはならないはずです。」
と、自分たちが扱う物質について得意げに説明してくれました。
次に、はねうま先生の卒業研究班では、
自然の中で生物が作り出す抗生物質を、化学の力で作ってみよう!
という実験を行います。
抗生物質といえば、病気になったときにお医者さんから処方される薬で
なじみのあるものだと思います。
そんな抗生物質を様々な化学物質を混ぜて作り出すため、
ビーカーや試験管などの器具を準備して、
実際にどんな流れで実験するかを念入りに確認していました。
学生たちはこれまでに学んできた分析化学の知識や技術を駆使して
新しい実験に挑戦しようとしています。
すばらしい結果が出るといいですね。
そして、せんぱい先生の卒業研究班の学生たちは、
水道水から研究用の純水を作成する装置の使い方と、
メンテナンス方法について学んでいました。
水道水には、腐敗したり微生物の繁殖を防ぐために、
塩素などの化学物質を溶かしています。
しかし、分析を行う上では、溶け込んでいるわずかな化学物質も
測定結果に影響してしてしまいます。
そこで分析化学を行うために、水道水に溶け込んでいる化学物質を
除去する必要があるのです。
研究には水は必要不可欠な材料の一つとなりますので、
装置の操作をしっかりと覚えていきましょう!
放課後の教室を覗いてみると、なにやら1年生が数人集まっていました。
何をしているのか聞いてみると、授業シートを使って本日行われた授業の
復習をしているところでした。
授業シートを手に持つ生命バイオ分析学科1年生のHさんです。
本校独自の授業シートは、授業の目的や実施項目、各項目内での
重要ポイントがまとめられた学習支援ツールです。
Hさんは、「授業シートは、授業や実験で教わったことの概要が記してあるので、
これを見るだけで、その日何を習ったかがすぐに分かって便利です。」と
復習に役立てておりました。
本校には前期から後期まで通年で行われる授業がありますが
授業シートを使えば、前期に行われた授業もすぐに見直すことができますね!
しっかり復習して後期の授業も頑張りましょう!
by アクア