2013.09.18
今年の春に有機テクノロジー学科を卒業した30期生のSさんが、
上司の方と一緒に来校されました。
まずは、校長のかりめろ先生と3ショットで。
中央が卒業生のSさん、右端がSさんの上司で採用担当もされているH様です。
Sさんの勤めている企業は、坩堝(るつぼ)というものを主に製造されている、
国内ではほぼオンリーワンの奥村坩堝製造所という歴史ある企業です。
坩堝とは、高温処理などを行う耐熱製の容器で、
日常生活で見る機会はほとんど無いと思いますが、
主にガラスを製造する工業分野では、なくてはならない物で、
見えない所で使われている製品とも言えます。
それ以外にも、独自の高い技術力で、ガラス製品を製造・開発されており、
こんなところに!という製品にも使用されています。
なお、社長様は、G-SHOCKのガラスの開発や、小柴教授のノーベル物理学賞を
支えたカミオカンデの開発に携わられた方でもあります。
昨年度、業務を新たに展開する中で、品質管理や開発に携わる人を新卒で採りたいと
考えられ、本校校長ともプライベートで親交のあるH様より求人のお話を頂き
ました。そして、Sさんを採用頂いたのですが、今後さらに業務を拡大していく
ことになり、増員される計画を立てられました。それならばと、Sさんの評価も
現場で高いことから、今年度も本校学生へと、求人を頂きました。
前置きが長くなりましたが、今日は、その求人企業の代表として直接学生に
会社説明をするため、来て頂きました。
Sさん自作のスライドで、業務内容などを説明中の写真です。
学生時代、Sさんは、本校学生で組織する自治会の副会長を務めていました。
クラス内では、学級委員長のような存在でもあり、いろいろな場面で活躍して
いました。当時、担任をしていたあおひげ先生にSさんのことを聞くと、
何と言っても誰からも好かれる性格で、自然と周りからも慕われる人柄であった
とのことでした。
ちなみに、Sさんは高校時代、マーチングバンド部に所属し、全国大会で金賞を
取っています。
Sさんは、学生からの質問に対して、
「学生時代は、当然のことですが、しっかりと勉強をしておくことが大事です。
特に、基礎的なことは、日々の業務でも当り前のように使っているので、学校で
教わっていたことが本当に大切だと感じています。また、基礎をしっかりと固めて
おけば、何か応用しなければいけないときにも、対処できると思います。」
と答え、開発職に興味を示す学生にアドバイスをくれました。
また、就職活動をしている学生に対しては、自身のことを振り返りながら、
次のコメントをくれました。
「就職活動では、正直、苦労をしました。うまくいかないことも多くあり、
途中で就職活動を辞めたいと思ったこともあるけれど、その時には、なぜそう
なったのかをよく考えました。止まったら次に動くのが大変になるので、そういう
時こそ諦めずに、粘り時であると思います。また、グループ指導を受けた、
せんぱい先生にもたくさんのフォローを頂いて、とても感謝しています。
そして、諦めなかった結果、今の企業に内定を頂き、今は楽しく仕事にも
取り組めています。」
と、話している姿を見て、こちらはちょっと、いや、かなりの感動でした。
また、その後は上司のH様からも
「今回、Sさんには、学校へ行って会社の説明をしてねと、伝えただけでしたが、
しっかりと資料を作り、準備をして対応してくれたことに、我が社の社員ながら
1年目(実際は入社して5ヶ月!)にしては立派であると感心しています。
何か言われた時に、その人が求めることを察知し、
何をすればいいかを考えて行動できることはとても大切なことです。
また、就職活動をしているみなさんは、これからいろいろな経験をすると思いますが、
長い目で見れば無駄なことはありません。そして、どのような会社でも、そこは成長
させてくれる場所でもあるので、これからも頑張って下さい。」
と、学生へのアドバイスも含めてお話を頂きました。
H様、Sさん、今日は本当にありがとうございました。
学生のみんなは、Sさんに続いていけるように、頂いたアドバイスをしっかりと
受けとめて、明日からの学校生活に生かしていきましょう!
うれしい内定報告です。
資源分析化学科で、2年のKさんが、水質浄化剤などを扱う企業から
内定を頂きました。同時に、同学科のNくんも内定を頂いたのですが、
学校にいたKさんの写真を掲載します。
写真左から、担任のバッテン先生、中央が今回内定したKさん、そして、右端は友達で
有機テクノロジー学科のKさんです。右端のKさんは、既にタバコなどを扱う企業の
分析職として内定しています。
今回内定を頂いたKさんは、高校卒業後に大学へ進学しましたが中途退学し、
その後は社会人として数年働いてきた経験を持つ学生です。本校へは、本当に
やりたいと感じていた環境分析の分野で働きたいと考え、その知識や技術を
身に付けるために入学しました。
高校を卒業して、ストレートで本校に入学した訳ではないため、就職活動では
新卒扱いであっても、企業によっては年齢を意識しなければいけない時もあり、
いろいろ考えながらここまできました。
しかし、諦めずに就職活動を続けた結果、
「是非、Kさんを採用したい!」という企業と今回巡り合うことができました。
内定の連絡をバッテン先生からの電話で知った時は、学外のカフェにいたようですが、
嬉しさのあまり泣いたそうです。そのため、写真では少し目の付近が赤くなって
いますが、ご容赦下さい。
Kさんは、
「本当に、途中は無理かもしれないと感じたこともあったけど、この学校で
いろいろな先生に後押しをしてもらって、諦めずに続けることができました。
苦手な面接は、何度も練習をして、先生方からアドバイスも受けて、
最後は自信を持って受けることができ、自分自身をアピールすることが
できたと思います。本当に感謝しています。」
と、話してくれました。
Kさんの頑張りは、教員みんなが見てきましたので、話を聞いている最中も、
いろいろな先生から「おめでとう!」「良かったね!」と、祝福の言葉をもらって
いました。
Kさん、改めておめでとう!新たな一歩を踏み出すためにも、
残りの学校生活を充実したものにして、さらに活躍して下さい!
By ぽてと