2013.10.10
今日は環境委員会による南天満公園の清掃活動
(学生の自主的な課外活動の1つ)が行われました。
この活動は、本校のすぐ前にあり、
学生の憩いの場所でもある南天満公園を
自分たちの手できれいにしようという
ボランティア活動です。
参加は任意なのですが、
今日は40名以上の学生が参加しました。
今日も10月とは思えない暑さでしたが、
昼休みに集まった学生たちは
トングとゴミ袋を持って、
公園のあちらこちらに分かれて、
一生懸命にゴミ拾いをしていました。
吸い殻のような小さなゴミも見逃さないよう、
丁寧に拾っていました。
学生たちに話を聞くと
「暑くて、少し大変ですが、
きれいにすると、気持ちいいですね」
「ゴミが溜まるにつれて充実感が湧いてきます」
「ゴミを見ると、自分が汚す側にならないように
気をつけようと改めて思いました」
など、笑顔で答えてくれました。
また、公園でくつろいでおられた年配のご婦人から
「大変なのに、ありがとう」
と労いの言葉を頂いた学生は、
「いつも自分たちが利用している公園を
きれいにしようと思って参加したのですが、
近隣の方から感謝していただけて、
とても暖かな気持ちになりました。
参加して良かったと思いますし、
これからも積極的に参加していきたいと
より一層思いました。」
と、とてもうれしそうに話してくれました。
清掃活動を終えて、心も晴れやかな学生たちの笑顔です。
みんなの憩いの場所である公園を
きれいに保っていけるように
これからも活動を続けていきましょう。
資源分析化学科と有機テクノロジー学科の1年生は
定量分析実験がありました。
定量分析とは、サンプル中に含まれる目的成分の量(濃度)を
量る技術です。
これまで2回の実験ガイダンスを通じて知識を身に付け、
今日から実際の実験が始まりました。
定量分析には、重量分析という直接、目的成分の重量を測定する技術と、
容量分析という反応に用いた溶液量から濃度を測定する技術があり、
その両方の修得を目指します。
準講師のK先生が熱心に説明しておられたので
近づいて様子を見ると、キレート滴定の実験中でした。
キレート滴定とは、
サンプル中の金属イオンの濃度を測定する容量分析技術です。
具体的には、指示薬と呼ばれる色が変化する試薬を加えたサンプルに、
金属イオンを捕まえることのできる試薬を一定濃度含んだ溶液(標準液)を
加えていって、色が変化するまでに加えた標準液の量から
サンプル中の金属イオンの濃度を計算します。
色変化の判断の仕方をじっくり説明中です。
学生たちは前期の基礎化学実験(化学実験の基礎技術を
身につけるために、様々な分野の実験を経験する科目)で
滴定という実験操作は一度経験していますが、
滴定にも色々な種類があり、
新たな手法に少し戸惑いながらも、
興味津々といった様子で実験を行っていました。
学生たちからは
「滴定で金属イオンが量れることが分かって、楽しいです。」
「久しぶりの滴定で、最初はぎこちなかったですが、
だいぶん慣れてきました。」
といった感想が聞かれました。
キレート滴定の実験の横では、
鉄の重量分析の実験が行われていました。
この実験では、沈殿させたサンプル中の鉄を
坩堝(るつぼ)と呼ばれる容器で加熱した後、質量を量ります。
坩堝(るつぼ)の準備中です。
まずは坩堝を焼いて、坩堝の質量を一定にします。
この実験では、まず鉄の沈殿を作りますが、その時に
前期の定性分析実験(金属イオンごとの性質を利用して、
サンプル中に含まれている金属イオンを分離、検出する
技術を修得するための科目)で学んだ技術と知識を使います。
そのため、学生も
「全く違う実験ですが、操作は定性分析実験と似ていて、
学んだことが、つながっていることを実感しました。」
と話してくれました。
本校では基礎から高度な実験技術まで
段階的に学べるカリキュラムとなっているので
しっかり修得していきましょう。
by みなと