2013.10.15
1年生の生命バイオ分析学科と医療からだ高度分析学科の学生が機器分析化学実験で
分析機器の使用方法を学んでいました。
分光光度計(溶液の色の濃さで目的物質の濃度を測定することができる分析機器です)で
鉄イオンの濃度測定を行っていた生命バイオ分析学科のK君に実験の感想を聞くと
「実験はとても好きです。」とのことでした。
どうして、実験が好きなの?と聞くと、
「授業は座って先生の説明を聞きノートに書き写すだけですが、実験は手を動かすことで
化学反応が進み、試験管の中の溶液の色が変わったり、新しい物質などができたりするので
気持ちが高まるので好きです。」
と言っていました。
本校では一週間のうち、二日間が実験にあてられています。
そのため、授業で学ぶのはあまり好きではないけれど、実験は好きといった学生には
もってこいのカリキュラムになっています。
じゃあ、授業はまったく嫌い?と聞くと、
「授業で学んだことが実験で実際に手を動かしながら理解できるからそんなに嫌いではありません。
自分が好きな実験のためと思うと先生の言っていることをしっかりと聞こうという気持ちが湧いてきます。」
とのことでした。
本校は授業で学ぶことと実験で行うことが直結しているため、授業だけでは理解しにくいことも
実際に手を動かしながら、色の変化や反応を間近で見ることができるので、
学生達の化学やバイオテクノロジーに関する知識や技術の理解も進むようになっています。
ガスクロマトグラフ(気体になりやすい液体の成分やその量を測定することができる分析機器です)の
使用方法を学んでいた生命バイオ分析学科のTさんに実験の感想を聞くと、
Tさんは「企業見学会で企業に行った時に企業の方が使っていた装置を実際に自分が触って実験
しているので、将来、自分がする仕事と重ね合わすことができて嬉しいです。」
と言っていました。
本校では年に何回か求人企業に学生達が訪問させていただき、
現在学んでいることが企業でどのように活かされているのかを知ることができる行事があります。
そのため、学生達は今、学んでいることは無駄ではなく、将来必ず役立つということを
肌で感じることができるようになっています。
また、Tさんは「私は化粧品に関する仕事に就きたいと思っています。
化粧品の品質管理や分析によく使われるこの分析機器を早くマスターしたい!」
と言っていました。
Tさんは長崎県出身で化粧品に関する仕事に就きたいと思い、進学先を探していました。
その時、本校で2年間学んだあとに、化粧品に関連する仕事に就いている先輩が本校にいることを知り、
一日も早く化粧品に関する仕事に就きたいと思い本校に進学したとのことです。
今日は機器分析化学実験を通じて学生達の感想や将来の夢を紹介しました。
by バッテン