2013.10.19
毎週、土曜日・日曜日に社会人やフリーター、Wスクールの大学生(大学院生)などを対象に
分析化学の知識と技術を身に着けるために開講されている化学分析コースが今週も始まりました。
今日は、化学分析コースの授業以外にも言語力検定が実施されていましたので、まずは
そちらから紹介しましょう。
今日は本校で『言語力検定』という検定試験が実施されました。受験する学生達は、昨日の
スポーツ大会の疲れも見せることなく、元気に登校していました。
この言語力検定は、近年低下していると言われている学生達の「読解力」や「論述能力」を
検定するもので、「文章や図表、絵を正確に理解したうえで、表題の意図や背景を深く解釈し、
根拠をあげて自分の意見を発信し、ディスカッションを通じて課題を解決する力」を問う
問題が出されています。
受験者の1人、生命バイオ分析学科のK君が3級の受験をしていたので、受験後にインタ
ビューしてみました。
K君「学校を卒業して、社会へ出て働く以上、話す言葉はコミュニケションを取る上で
重要です。僕は化学を含む理系科目は得意なんですが、国語が苦手だったので、
それを補うことを目的に勉強してきました。」
とのことでした。インタビューでの表現力は合格点ですね。検定も合格することを期待
していますよ!
今日はM先生の卒業研究グループにスポットをあててみましょう。
M先生に指導いただいているグループは、カイコの繭を使った実験を行っています。
最終的には繭からとれるシルクを微粉末化して、化粧品や食品などに応用したいと
考えて研究しているようです。
最初は水に溶かすことも苦労していたようですが、セリシンとフィブロインという
成分に分けて、水に溶かすところまではクリアした模様。今は2つの成分に分けた
ものを大量生産し、次は微粉末化に挑戦しているところだそうです。
少量できた微粉末を見せてもらいましたが、手触りはすごくなめらかで、これを
使った化粧品ならさぞかしスベスベになりそう、という印象を受けました。
グループのメンバーに化粧品以外にどんな応用を考えているのか聞いてみると、
M君から「うどん!」という意外な答えが返ってきました。
食品への応用も考えているとは聞いていましたが、うどんとは予想外の回答でした。
果たして、おいしいうどんになるのか、それとも弾力のあるうどんになるのか
研究の成果(?)が期待されますね。
(※試薬で処理したものは実際には食べません。味についてはアミノ酸含有量など
からの予測となります)
by ドラ一郎