2013.10.20
週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、化学分析の知識・技術が修得でき、平日の学科と同様に
2年間で卒業できる(卒業と同時に取得可能な国家資格も全員が取得できる)化学分析コース。
このコースは定員20名の少数精鋭で、技術職への転職や再就職、現職におけるスキルアップや、
国家資格の取得、事業の拡大等を目的とした社会人や大学生が、全国各地から通学しています。
今日は午後から実験、1年生は「定性分析実験」に取り組みました。
この実験は、分析する試料に何が含まれているのか、化学反応を用いて確かめる
実験です。溶液には複数の金属イオンが混ざっていますが、それに試薬を加えて
沈殿物をつくり、ろ過して分離し、最終的には呈色反応によって想定される金属
イオンの存在を確認します。
先週のブログで、今年の3月に化学分析コースを卒業したT君が化学分析技能士
1級の国家資格に合格したことを掲載しましたが、この定性分析実験は化学分析
技能士の国家試験で、筆記試験だけではなく実技試験科目になっています。今、
学生達が取り組んでいる実験が、そのまま国家試験対策にもなるということです。
学生の中には、分析操作をいくつかの階層に分け、その操作を覚える等の目的で
カードに図化して実験に臨む様子も見られます。化学分析コースの学生の殆どは
社会人であり、平日は仕事をしていますが、限られた時間を有効に活用し、効率
よく学ぼうとする工夫がそれぞれの学生に見られます。
予習ノートの書き方を、前回の実験での様子を思い出し、どうすれば間違わずに
操作できるか、進めやすいか、理解しやすいか、等と改良を重ねているYさんは、
『実験前から操作をどれだけイメージできるかが重要だと思います。ノートを
改良するのは楽しいですし、それに伴ってしっかり理解したいと思います。』
と話していました。
授業と実験の内容がリンクしていること、実験そのものが国家資格の対策になることに加えて、
学生自身が工夫して、理解することをコツコツ繰り返していけば、化学分析技能士だけでなく、
目標とする資格の取得にグッと近づくことができます。以降も秋めいてきました。体調管理に
留意して、学びの秋にして欲しいと思います。
by あずみ