2013.10.28
今日はまず、1年生の資源分析化学科・
有機テクノロジー学科の実験の様子を紹介します。
今日は『機器分析化学実験』が行われていました。
分析機器を取り囲んで、真剣な眼差しで説明を聞き、
そして慎重に装置を動かしていく学生たち。
今回取り上げるのは、高速液体クロマトグラフ装置
(一般に「HPLC」と略されます)です。
この装置は、名前に「液体」と入っている通り、
「液体」の成分分析を行う事ができます。
特に医薬品や食品中の成分分析には欠かせない装置です。
そして、同じ実験室内で行われていたのは、
2年生の卒業研究です。
この班は、有機テクノロジー学科の学生たちで
構成されている班です。
この班では、はちみつの中に含まれている「抗菌成分」の分析、
そして合成(自分たちで人工的にその成分を作ることを「合成」と言います)
を行っています。
自分たちで新しい物質を作り、
そしてそれを自分たちの手で分析できるのは、
有機テクノロジー学科の特徴とも言えます。
このはちみつに実際に含まれている抗菌成分の量を分析するのも、
上で紹介した「HPLC」なのです!
この班では、その抗菌成分の合成を行いつつ、
はちみつ中の抗菌成分を効率よくHPLCで分析する条件を
今探している最中だそうです。
同じ実験室内で、今まさにHPLCを学ぶ1年生と、
それを応用で活かしている2年生が一緒に実験している、
ということになります。
2年生達も、一生懸命学んでいる1年生を見て、
刺激を受けているようでした。
(スポーツ大会でも大活躍していた有機テクノロジー学科のK君も、
この班で奮闘中です→スポーツ大会のブログをチェック))。
この研究の成果は、またいずれブログの中でも紹介されると思いますので、
お楽しみに!
その『機器分析化学実験』の合間の
昼休みの様子ものぞいてみました。
先ほどHPLCを学んでいた学生も、
他の学生と一緒にランチタイムです。
ここにいる4人はみんな別々の班で今日は実験をしています。この『機器分析化学実験』では、
合計7種類(!)の分析装置について、学ぶことができます。
1年生の頃から、多くの分析機器を操作できるようになれるのも、
本校のカリキュラムの特徴と言えます。
一方、こちらは男子学生の集団。
楽しげに話している彼らは、その出身地がバラバラです。
この中で、大阪出身の学生は2人、
その他はそれぞれ静岡県・愛知県・鹿児島県出身です。
静岡県出身のI君に話しを聞くと、
「言葉は確かに違うけど、それ以外では全く違和感は感じていません。
みんなと話が合うし、地方出身の苦労なんかは全くありません。」
とのこと。
本校に来ている学生は、みんな同じような目標、夢を持って
入学してきている人ばかり。
だから意気投合しやすいのも、本校の特徴の一つ。
いろんな地域からきた学生たちが、
輪になって楽しそうに昼食を取る姿を見て、私も嬉しくなりました。
1年生と2年生の様子をそれぞれ取り上げましたが、
1年生は楽しそうに友人たちとコミュニケーションを取りながら、
一つずつスキルアップしている姿、
そして2年生はその集大成として卒業研究に取り組んでいる姿を
確認することができました。
特に2年生の卒業研究は、ブログでも連日紹介されていますが、
これから年末、そして1・2月にかけてが一番の正念場になります。
2・4年生は納得のいく卒業研究になるように、
そして1・3年生はそんな卒業研究ができるようなスキルを身に付けられるように、
これからも頑張っていきます!
byあおひげ