2013.11.05
試験終了後は、ほとんどの学生が明日の試験勉強のために早々と帰っていきましたが、
2年生の生命バイオ分析学科の教室を覗くと残っている学生もちらほら。
教室に入って真っ先に目についたのが、パソコンを囲んで
何かを話し合っているOさんとHくん。
来週の水曜日に卒業研究の中間発表があるので、その準備をしているとのこと。
研究内容についてOさんに尋ねると、
「体内環境、特に腸内の善玉と呼ばれる微生物がどれくらい活躍しているか?
ということを、ヒトの呼気(吐いた息)から出るあるガスの成分濃度によって、
分かるような分析方法の確立を目指しています。
この方法が確立すれば、採血などをしなくても、採取袋などに息を吐き出し、
それを測定するだけで生体内の何らかの異常が発見できるという、
患者さんにより負担のない、新しい簡易検査方法として
病院などで利用されることが期待できます。」とのこと。
続いて、Hくんから、
「僕たちの研究では、まずは、同じ人が白米と玄米を食べたときに
どれくらいそのガスの濃度が異なるのかということを測定しています。
ちなみに、僕はそのデータを得るための被験者の一人で、
測定日の前の晩は絶食して、朝に白米だけをおかずも何もなしに約1.8合食べて、
その日一日を過ごし、僕の吐いた息を測定していってるんです(笑)。」
という衝撃の研究状況が(笑)!!
Hくんの他にも3名ほどの被験者がおり、
自分の体内環境がそのまま卒研のデータになるということで、
大変そうだけれど、なんだかとっても楽しそうに話してくれました。
なお、彼らは国立循環器病研究センターにて医師にアドバイスを頂きながら
そちらの装置もお借りして研究を進めているため、H君は、
「学校の先生以外の先生、しかも医師の方から直接アドバイスを頂く機会があって、
いつもたくさんの刺激を受けて帰ってきています。大変貴重な経験だと思っています。」
ということでした。
来週の中間発表が大変楽しみですね。
byすくろーす