2013.11.04
毎週、土曜日日曜日に社会人やフリーター、Wスクールの大学生などの方々が
就職や転職、職場でのスキルアップのため、分析化学の知識と技術を修得しようと
学んでいる化学分析コースが今日も開講されています。
今日の2年生は、午後から卒業研究です。それぞれのチームも研究が進み、段々と
応用的な実験や操作を行うようになってきました。カイコの繭を用いた研究をして
いるM先生の指導するグループの学生を見ていると、なにやら化学の研究らしからぬ
図工のような作業をしているので作業中のS君に話しを聞いてみました。
「通常、液体の吸光度やスペクトルを測る分光光度計で、僕たちの作ったフィルムを
測定するために、フィルムを固定する道具を作っているんです」
S君達のチームでは、カイコの繭から取れる絹を微粉末化したりフィルム化する
研究をしていますが、フィルムの作成ができたので、これから紫外線や可視光線を
当てて調べて見るそうです。
本校の所有する装置には固体を測定するための部品はないため、厚紙で自作している
のでした。研究では自分たちが何かを調べたいときにちょっとした治具が欲しくなる
ことがあります。そういったものは市販されていないことが多く、身近なものを工夫
してサッと作れる能力は重要です。
いちいち機器メーカーや部品製造業者と相談して、新しい部品を買ったり製作して
もらう時間はもったいないですからね。
私の担当するグループもL字やV字のガラス管などは必要に応じてササッと作るれる
ようになりました。
必要なものを新しく生み出す力は仕事でも必要とされます。残りの卒業研究期間にも
創意工夫を重ねて実践力に磨きをかけて下さいね。
by ドラ一郎
※明日11/4(月)は振替休日のため、学校はお休みです。次回のブログの更新は
11/5となります。