2013.11.09
毎週、土曜日日曜日に社会人やフリーター、Wスクールの大学生(大学院生)などを
対象に、分析化学の知識と技術を修得し、就職や転職をしたり、職場でのスキルアップを
図るために開講している化学分析コースが今週も始まりました。
学生達は今日から後期中間能力試験が始まると言うことで、今日は学生の取材を一旦中止
して、別に行われていたPTA研修会についてご紹介しましょう。
本校では、体験入学以外にも、ある高校の生徒さんを数名から1クラス分ほど受け入れて
実験会を実施したり、逆に高校に訪問させていただいて出張実験会などを実施しています。
最近は長野県塩尻志學館高校の研修旅行受け入れや大阪府立門真なみはや高校の出前
実験会などを実施させていただきました。(リンク先に当日のブログがあります)
そんな中、本校の実験会受け入れの案内をご覧になった滋賀県立甲南高校のPTAの方から
「生徒ではなく、PTAの研修を受け入れてもらえないか」とのお問い合わせをいただきました。
このようなお問い合わせは本校としても初めてのケースでしたが、分析化学がどのような
仕事に役に立っているのか、専門学校でどのような教育指導がなされているのか、PTA
の方々にもぜひ知って頂きたいと言うことでお越しいただくことが決まり、本日研修が
行われました。
研修は、本校の校長からの分析化学が社会に果たす役割の説明、大学と専門学校の教育の
違いに関する説明などから始まりました。本校の校長も研修会の始まる前から、PTAの
方々にお伝えしたいことがたくさんあるということで、非常に力がこもっており、実際に
精一杯説明をさせて頂きました。
終了後のアンケートでは「とてもわかりやすかったです。本日参加されていないPTAの
方もぜひお聞きになるとよいと思われる内容で、専門学校のことがよくわかりました。」
とのコメントをいただいており、本校がお伝えしたかったことを十分にご理解いただけた
ようでした。
続いて実験室に移動して、分析に用いる機器の見学をしていただきました。短時間での研修
でしたので、実際の操作を見ていただいたのは原子吸光光度計という炎色反応を利用した
分析機器です。
引率でお越しになったいた校長先生は昔分析の授業・実験を担当されていたこともあり、
この演示をみて非常に懐かしく思われていたそうです。
保護者の方々からも「子供を入学させるより、私が入学したい」「わかりやすかった。
こんな設備の中で勉強できたら力がつきそうだ」とおっしゃっていただくなど非常に
好評でした。
滋賀県立甲南高校は、歴史を遡ると日本で4校しかない「薬業科」という学科をもっていた
高校で、現在は総合学科の高校となり「生物の環境」「バイオとかがく」「福祉と保育」
「食と健康」の4つの系列で生徒達が学んでいる高校です。ですので先生や保護者の方々も、
化学やバイオになじみのある方が多いようですね。
本日のPTA研修会で、より化学やバイオについてご理解を深めていただけたのではない
でしょうか。今後、生徒さん達の指導に活かしていただければ幸いです。
by ドラ一郎